真選組のドS美人【銀魂】《6》

第194話ですよー ページ4

銀時「腑抜けたツラは見飽きたぜ。丁度いい、真選組が消えるならてめーも一緒に消えればいい。Aは万事屋(うち)に引き抜くから。墓場までは送ってやらァ」


土方「冗談じゃない、僕は行かな...」


途中に変な事を言ってた気がするけど、銀さんが土方の胸ぐらを掴んだ。

必然的にハンドルはお留守になるから、慌てて神楽ちゃんが握るけど車はふらふら。無免許ですかねあれは。いやしかし事故が起きるよりはまし...ていうか緊急事態だから仕方ないのか...？


銀時「てめーに言ってねーんだよ。オイ聞いてるかコラ、あん？勝手にケツまくって人様に厄介事押し付けてんじゃねーぞコラ。
てめーが人にもの頼むタマか。てめーが真選組他人に押し付けて、Aを残してくたばるタマか」


やる気のない声から徐々に怒りというか熱いものが滲んできていて、ついに銀さんは大きく息を吸った。


銀時「くたばるなら大事なもんの傍らで剣振り回してくたばりやがれ！！それが土方十四郎だろーが！！」


腰が浮くほどの力で掴み上げられ、土方は銀さんの腕を掴む。


土方「...ってーな」


...小さくてなんて言ってるかわからない。


銀さんは無言でその手は離していない。心做しかちょっと困惑してるような？


土方「痛ェって、言ってんだろーがァァァ！！」


アイアンクローをされた銀さんは運転席と助手席の間にある機械に派手に頭を強打。絶対壊れたアレ壊れた。請求は土方だな...え、土方そんなことする？


新八「まさか！！まさか...」




...まだ、土方さんは死んでいなかった。






＊






列車を視界に捉えた。確実に近付いている。

その近くには多くの戦闘車両。伊東さんがこれ程の兵力を持っていたとは...いくらなんでも一人で、なわけないだろう。何処から手助けしてもらってんのやら。


万事屋は演出のため、車に積んであった隊服に腕を通していた。



銀時「ところでAちゃんの馬さ、足速くない？んでもって体力底なしなの？」


あ「あー、うん。まあ、普通じゃないよね」


とはいえ、この子達は夜兎である父が連れてきた。夜兎用とか、宇宙産とか、事実は知らないけどそんなもんかなって予想はできる。


銀時「今度GI出させてよ。その馬。俺有り金かけるから」

あ「菊花は銀さんの金製造ホースじゃありません」


戦い直前に何言ってんだか。

ま、緊張しすぎればできることもできないし。程よい緊張ってのを保つためかと思っとく。

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