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~21:00~ ページ5

昼食を食べ、本を読み、花瓶の水の入れ替えをして、夜食を食べ、本を読んでいたら眠ってしまったようだ。

時計をみると21:00だった。

「いけない…寝てたのか…」

ふと、窓から見える月明かりの光がキラキラと
光っていた。

「綺麗だな…」

窓を開けたくなってしまう。

しかし、それはできない。
マリーとの約束を破ることになるから。

そんな中、月明かりはよりいっそう
輝いて見せた。

まるで、外に出てこい。とでもいうかのように。

外に出たい。
窓を開けて月を見たい。

そんな気持ちに駆られた。

ちょっとぐらい窓の外に出ても良いんじゃ
ないか…?

ちょっとだけ…少しの間だけ…

ゴクッ…と喉をならして、窓のドアに
手をかけた。

カチャッ…

窓を開けると夜の風が部屋に流れ込んできて
夜の匂いがする。

気持ちいい風だな…

そう思って窓の外に一歩、また一歩と芦を
前に持っていった。

胸がドキドキする。

斜め上を見上げると月がとても美しくキラキラ
光っていた。

「…………綺麗……」

「本当だね〜」

驚いて声がした方へと振り返るとそこには同い年くらいの少年が窓の手すりに座っていた。

「なっ…!?」

少年はこっちに顔をやってニヤリと笑った。

「君、家族や友達とかに言われなかったの?
夜、外に出たり窓を開けちゃ駄目って…」

「え……」

てことは…こいつ吸血鬼…!?

逃げようとしたときにはすでに遅くコイツに両手を捕まれてしまった。

「は、はなせ…!!!!」

「ははっ、もう遅いよ?」

「っ…!!」

そこで今日マリーから話された事、シンタローに言われた事を思い出した。

『特殊な存在』

『世界で一番狙われやすいから…』

嗚呼、窓の外に出なければ良かった…

こんなところで捕まってしまうなんて…

「そんなに怯えなくても大丈夫だよ?
血を吸って今すぐ殺そうなんて思ってないからね?」

「っ…、じゃあ何故現れた。」

そう聞くとソイツは八重歯を見せてニヤリと
怪しげに笑った。

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Miya(プロフ) - 必ず見つけ出してやるっ………! (2019年8月26日 19時) (レス) id: 41dfdc021b (このIDを非表示/違反報告)
カノキド - また、お願いします! (2016年4月26日 22時) (レス) id: 3aca96a840 (このIDを非表示/違反報告)
mirry - お・・・終わり・・・?嘘でしょ。仕方ない。受け入れよう。これが定めか。 (2016年2月11日 10時) (レス) id: 77264d333c (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - 了解です…。ですが、今後とも大人小説の方でもどこでも検索します!! そして、影ながらおささえしたいと思います! 占いツクールで足を洗ったとしても、また別の所で頑張ってください!! いつまでも追いかけて参ります! では…。 (2015年9月21日 21時) (レス) id: dbfe548719 (このIDを非表示/違反報告)
美里です! - ですです☆楽しんで見てます♪ゆめゆめさん、説得頑張って下さいね! (2015年7月23日 21時) (レス) id: c50387f444 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめゆめ | 作成日時:2015年1月4日 15時

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