妹･･･？いらないんだけど。 (ページ25)

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美容師ページ25

侑介がやりはじめて30分。寝てた...
｢貴女姉、起きろ｣って
起こしてくれて目を擦ろうとすると
侑介に止められた...

侑｢そのまま、目開けてくれ。｣

『？？うん』

目を開けてみると頭のてっぺんから
左右に分かれて綺麗に編み込みされていて
耳の下でツインテールになっていて。
しかもゆるふわに巻いてある♡♡

侑｢編み込みにしたんだけど、それで良かったか？｣

『うん！ありがとう侑介ー！』

侑｢...おう///｣

あ、照れた

『照れてる～ﾆﾔ』

侑｢て、照れてねーしっ！あと顔、よく見てくれ。｣

『顔...？！！』

『侑介...！！ありがと！』

侑｢お、おう。｣

鏡をもう一度見ると綺麗に黒く塗られた眉毛。
薄いラメピンク色をした瞼。
黒く上を向いたまつ毛。
普段あまりくっきり出ない涙袋もくっきり出てて。それに綺麗に顔に塗られたチーク。
薄いピンク色のルージュ。

そう。侑介がメイクをしてくれたのだ。

『侑介美容師とかメイクアップアーティストとか向いてると思う！』

侑｢そうか？｣

『うん！』
『ってよりメイク道具どうしたの？』

侑｢あぁ。さっき貴女姉が寝てた時に買いに行ってきた。｣

『まじっ？！も～っ！私泣けてきたっ～!!ｸﾞｽｯ』

侑｢泣くな？！貴女姉落ち着け！メイク落ちるっ！｣

『う...んっ！』

いつの間にかあんなに小さかったのに侑介が大人になってて。

？｢あれ？バカが貴女姉さん泣かしてるー｣

侑｢なっ？！バカじゃねぇっ！｣

『風斗っ...これは嬉し涙だからっ...』

風斗...風斗も大人びたなぁ...中身はアレだけど。

風｢あれ...貴女姉さんメイクしてる？｣

『うん』

風｢可愛いよ貴女姉さん｣

『お世辞でも嬉しいよ』

風｢お世辞じゃないのに...そのメイク自分でやったの？｣

『ううん。侑介がやってくれたの』

風｢へぇ。上手いじゃん｣

侑｢...///｣

『照れてる笑』

『ってかなんで風斗はここに？』

風｢あぁ、スタジオのヘアメイクがセンスなくて。琉生兄に頼もうかなって。っていうか琉生兄は？｣

侑｢あぁ、琉生兄なら絵麻の部屋だと思うぞ。｣

風｢あのビッチね。｣

『ってか風斗どうすんの？時間ある？』

風｢あ、ない。って事でバカ行くよ。｣

侑｢はっ？俺っ？｣

風｢そう。時間ないからはやく。｣
｢見たかぎりだと素人だけど、腕はあるし。｣
｢下でマネ待ってるからはやく。｣

侑｢お、おう。｣

『風斗、侑介いってらっしゃい！』

風｢行ってきます｣

侑｢行ってくる｣