ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

445:残酷無慈悲な彼の素顔 ページ45

A side




『...あの、エッジs..』


私が思い立ってエッジの方を振り向くと、
彼はパジャマ姿で側に立っていた。



黒いウサギちゃん柄のパジャマ



『....やはり期待通りじゃないか!』ﾎﾞｿｯ



エッジ「...ん、どうしたA？」ｷｮﾄﾝ


『いえ何でもないです。』ｽﾝｯ



エッジは私が持っていた毛布を取って
ベッドの中に滑り込ませると、
中に入って横をポンポンとした。



『では失礼します。』ｶﾞｻｺﾞｿ



私はベッドの壁際の方に潜り込むと、
思い切ってエッジに聞いてみる事にした。



『エッジさん、
今はもう読み聞かせは要らないんですか？』


エッジ「...ほう、やはり知っているのか。
今は必要ないぞ、時折勉学の為に
寝る前に本を読んではいるがな。」



...勉学ってあれだよな、
ウサちゃんシリーズの事だよなきっと。



『..成る程、そうなんですね。
もし必要なら
読み聞かせをさせて貰おうかと思ったので
聞いただけなんです。』



エッジ「そうか、
だが我輩なら大丈夫だ。
気にせずゆっくりと眠るといい。」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ



....何と....

あの残虐非道と言われているエッジに
横向きに向き合った状態で

布団をポンポンされてるぞ...



こんなの逆に緊張して....


『.....』ｳﾄｳﾄ




...........いやポンポンレベルたかっ...


zzz

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NO side




エッジ「...A」ﾎﾞｿｯ



エッジはAの名前を声をひそめて読んだが、
もう彼女は半分夢の中のようで、
反応が鈍い。



『.....ん...』



その様子をジッと見つめるエッジは、

その瞳をスッと細める。



エッジ「...全く、らしくもない...
スーパーで悩みに悩んだ挙げ句、
貴様のパジャマまで買ってしまった。
我輩がニンゲンなんぞにここまでするなんて、
無いんだぞA..」ﾎﾞｿｯ



すでに眠ってしまったAを眺めながら、
エッジは一人そう呟き、
すっかり眠ってしまった彼女の短い髪の毛を
ソッと指で掬いとる。


その髪は細くフワリとしていて、
彼女の存在そのもののように感じたエッジは
まるで何かから守るように抱き寄せる。



『.....んぬぅ』ｽﾋﾟｰｽﾋﾟｰ



エッジ「...フッ...
こんな簡単に潰せそうな程柔らかく、
か弱いニンゲンだと言うのに...
我輩の腕の中で悠々と爆睡出来るとは、
貴様は大したものだな。」


エッジはそう言うと、
そっと瞳を閉じて眠りについた。

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