ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

446:忖度はそれぞれ ページ46

NO side





一方マスタードは、
取り残されてからしばらくは頭をかきながら
2階を見ていたが、

ため息をついてからトマトスープを皿に盛り
一人食べていた。



マスタード「...お、適当に突っ込んだ割には
今回はまぁまぁだな。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ



どうやら今日マスタードが作ったトマトスープは
そこそこ美味しかったようだ。



マスタードはパンを咥えたまま
飲み物をと、棚からコップを取り出すと
酒瓶の蓋を開けてコップにドボドボと注いだ。


パンをかみちぎり、そのまま酒をグビッと飲む。



マスタード「...っにしても、
あの狼の野郎共がお茶会だぁ？
he!
そんな事をするような品なんてアイツ等にあるとは
とても思えねぇな、
一体何を企んでいやがんだか。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


マスタードは、
まるで吐き捨てるようにそう言った。


マスタード「...まぁ本人に直接聞くか。」ｸﾞﾋﾞｯ



マスタードはそう言うと食べながら
携帯を取り出しピコピコと操作する。




ーーーーーーﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯーーーーーー





ランサー「...何か用か。」



マスタード「hehe、
おいおい随分と不機嫌だな？
俺だって野郎と長々話す趣味はねぇ、
単刀直入に聞くけどよ、お前アイツを
茶会に誘うなんて何を企んでやがんだ？」ﾆﾔｯ



ランサー「...別に何も企んでなんかいない、
あれから妹のヤツがどうしても家に呼びたいと
言って聞かなくてな、
親父が止めてくれるかと思ったんだが、
笑顔で〔ウェルカムだぜ！〕と叫ばれてはな...」ため息



マスタード「隠密組織のボスのくせに
スゲェフランクじゃねぇか。
第一いいのかよ、
アイツはロイヤルガードの持ちもんなんだぜ？
そのアイツが居場所を喋りゃ
お前等も終わりだろうが。」



ランサー「ふん、
我々もそこまで馬鹿じゃない。
とにかく弟が明日迎えに行くから、
必ず来させろよ。
じゃなきゃ妹にどやされるのは俺だからな。
もちろん今回もお前に報酬は払う。」



マスタード「....マジかよ、金額は?」



ランサー「100」



マスタード「よし乗った。」ｷｯﾊﾟﾘ




マスタードは、
先程までの探り合いを即座に放棄した。

それから携帯を切ると、
残っていた酒を飲み干してキッチンに置き、
自室へと戻る。




マスタード「hehe、
マジでアイツはいい金づるだ！
あんなニンゲンのガキに会わせるだけで
毎回100ゴールドも出すなんて阿保だよなぁ、
さて、俺も寝るとするか。」



彼はにやけ顔のまま布団に寝転んだ。

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