【あんスタ】離婚、しようか＿＿【羽風薫】

あの日の約束　【02】 ページ31

朔間零 side

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その日の放課後であっただろうか


もともと組んでいたユニット練習は急遽やめにして

俺はAの代わりに羽風を軽音部の部室に呼んでいた。


「朔間さーん、呼ばれたから来たんだけど…


俺に何の用かな、」


と半開きになったドアから上半身を此方へと乗り出して声をかけてきた羽風

「嗚呼、一寸な。

まぁいいからこっちに来いよ」


窓辺から外を見ていた俺は羽風にソファの向かいにある椅子に座るように指示をし、羽風が座ったのを確認すれば自分もソファへと腰を下ろした。


「さて、早速本題に入るとすっか」

そう口を開けば


「Aちゃんのことかな、」

なんて聞いてくる。


「嗚呼、話が早くて助かるよ。

単刀直入に言う。

さっさと別れてくんねぇか？
Aの隣がお前なんて似合わねーんだよ。 色んな女とっかえひっかえに遊んでてよぉ

Aがかわいそうだっつーの」

憎しみをこめて言ってみたものの、羽風は何も変わらず。

それどころか、

「あー……朔間さん、ひょっとして俺にAちゃんが取られて嫉妬してるよね？

女の嫉妬も醜いけどさ、男の嫉妬もそれなりに醜いと思うんだよねぇ」

にやり、口角をあげて痛いところを突いてくる





＿＿＿＿＿＿嗚呼、俺、やっぱりこいつのことが大嫌いだ

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