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生存率24% ページ26

中は勿論騒がしくなっている。
それもそうだ、突然学院に泊まれと言うのだから。

一部は楽しそうにしているが。
 
 
「あっ!!Aちゃん!どこ行ってたの?!もう、心配したんだから!!」

入って来てすぐに鳴上に捕まった。
この様子だと、屋上の件は知らないようだ。

『あぁ、ごめん気分が悪くなったものだから。』

心配、ねぇ。。
こんな奴でも心配してくれる人はいるんだねぇ。

口先だけかもしれないけど。

「そうなの?じゃあ、休んでてね?アタシは『王さま』の所に行かなくちゃいけないから!」

『いってらっしゃい。』

そう力なく言うと一瞬眉を下げて皆のもとへ向かった。
そういえば王さまって誰だっけ、、、あぁ月永レオの事か。
こんな状況でも全ユニットが練習してるんだな。

「Aさ〜ん!!」

こちらに向かって猛スピードで走ってくる陸上部部長を除いて。
速いから少し怖い。180cmが猛スピードで走ってくるんだ。座ってる私にしては恐怖でしかない。

少し身構えておく。

と、

「危ない危ない!!」

と言ってギリギリの所で急ブレーキをかけたが、
止まらず、壁に横たわっていた私の頭上の壁をドンと押す様に手をおいた。
要するに斑も私の上で壁に寄りかかっている状態。

人々はこれを壁ドンと言う。
だが、斑も私もそのような事は気にしない。

「ゴメンなあ、つい嬉しくてなあ」

そう言って私の頭を撫でる。
ピクリとも表情を変えない私はどうなのだろうか。笑った方が良いのだろうか。

『それは、褒めているのか??』

「ん〜??褒めているというか、自分の感情を言っただけだぞお〜」

『じゃあ、私はそれに対して何て返せばいい?』

純粋な疑問として。
今まで他人とは無縁だったから、コミュニケーション能力が極めて低い。

「・・・。」

斑が黙ったままだ。
そんな基本中の基本も出来ないのかと思われてそうだ。
すると、

「良いんだぞお〜ママは撫でるのを拒絶しなければそれで満足だぞお!」

明るく振舞っている様に見えるが目が笑っていない。
どうしたんだ、急に。

「なぁ、Aさん?」

『、、?』

突然の事で反応が遅れたが何とか返事が出来た。

「もしママが、なあ?もしだぞお〜?」

更に首を傾げる。
嫌な予感しかしないが。
 
 
「Aさんにとって間違った事をしてるって思っても俺の味方でいてくれるか?」
 
 
 そんなの、難し過ぎる。

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吹雪(プロフ) - ナタデココナッツさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2020年1月23日 17時) (レス) id: 52552b983e (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココナッツ - すごく良かったです!続き楽しみにしてます!頑張ってください。 (2020年1月22日 21時) (レス) id: a628d8ca2b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 眠い皐月さん» ありがとうございます、めっちゃ嬉しいです!!今後も更新を頑張っていきますので気長に待っていただけると嬉しいです!! (2020年1月3日 17時) (レス) id: 52552b983e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - 明蛍さん» 年明けに失礼します。コメントに全く気付いてませんでしたすみません。嬉しいです!少しずつ更新していきますので宜しくお願いします。 (2020年1月3日 17時) (レス) id: 52552b983e (このIDを非表示/違反報告)
眠い皐月 - いいです!良きです!!潰しに行くという発想、それに沿って、五奇人との関係性も読んでいて面白いです!!夢主が、ズバズバ言うのもなんだか納得のいくものばかりで、共感しました!!更新楽しみです(*'▽'*) (2019年9月1日 17時) (レス) id: 706c19b5cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:過眠症 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月28日 15時

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