【あんスタ】どうも、夢ノ咲学院を潰しに来ました。

生存率18％ ページ20

斑に平手打ちを喰らった後、私は保健室に行く事になった。
斑は罪悪感を感じたのか一緒に行くと言っていたがこれは斑のせいじゃないとだけ言っておいた。

安心したかのように微笑む斑は今でも目に焼き付いている。
それにしても結構本気で叩いたらしい。手の跡がぷっくり腫れ上がっている。
まだ触ると少し痛い。

やっと着いた保健室にノックをして入る。

『失礼します・・・。』

そこには
ベッドで押し倒されている加賀美先生と押し倒してる椚先生がいたから思わず、
目を擦って二度見して状況を0.7秒で理解して絞り出した言葉が、

『失礼しました〜。』

何この┌(┌＾o＾)┐な展開。
凄い勢いで保健室から椚先生が出てきて私を保健室に入れる。

邪魔した事怒ってます？

『あ、すみません。空気読めなくて。』

取り敢えず謝っとく。

「貴方ならそう言うと思いました、。」

貴方、、なら？

「俺は別に勘違いされても良いけど、な？あきやん。」

「そんな冗談を言っている場合ではありません。」
　
　
ごめんって。と謝る佐賀美先生。

で、私に何の用ですか？
正確には私に用があるんですが。

「あの事は忘れて下さい。決してあの様な関係ではございませんので。」

「そうそう、あきやんが足を滑らせたからなぁ、と言うかお前は何しに？」

教師二人の誤解が解けた所で叩かれた左頬をそっと見せる。

「ぇっ？」

「＿＿＿。」

二人共声にならない声を発した。
まあ、結構膨れちゃったからね、誰かさん達がなんかやってたからねぇ。

佐賀美先生は頬を見るためにいつもの場所に座り、
椚先生は氷を持ってくると言う。

「これはまた酷いなぁ。思いっきり殴られたのか。」

『まぁ、屋上から飛び降りようとしたから』

と言うと、佐賀美先生の目は見開き、椚先生の手が止まった。
椚先生はなれた手つきで氷を入れて袋の入口を縛ると、こっちに寄って来て優しく氷を当てながら、

「何でそんな事したんです。」

「あきやん、、。」

「言ってみなさい。何でそんな事したんです！！」

椚先生がなんでこんなに必死なのか。

そんなの分からない。ただ、言わないといけない様な気がした。


そういえば、何で死のうとしたんだろう？

兄さんの元へ逝きたかったから？

この生活が苦しかったから？

必要としてくれる人がいないと思ったから？
　
　
　
＿＿＿＿＿＿この学院を壊すのが、怖かったから？
　
　
『、、。』

私が答えられないのを察したのか椚先生は口を開いた。
　
　
　
「貴方のお兄さん。つまり炬くんは私の大切な後輩でした。」

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