11話 ページ12
「ほら、着いたよ。」
司「本当にあっと言う間でした！」
近道と行っていたこともあって、本当にすぐだった。多分５分もたってない。こんなに近場だったなんて。
A「ありがとうございました。」
「いいのいいの。女の子が困ってたら放って置けないしね。」
そう言うと、男性は扉を開けてくれた。これは、司くんよりも気遣いができるのでは？
「いらっしゃい！！お、司ちん、と薫ちん！？」
お店の人は、かなり小さい女の子だった。もしかして、私と同じ歳？
司「おや、仁兎さんはご存知なのですね。」
薫「あはは〜、ちょっとね……。」
なずな「ちょっとじゃにゃいだろ！！こいつ、前に俺を女と勘違いしてナンパしてきたんだぞ！！」
薫「ちょっとなずなくん！？それは折れの黒歴史なの！！」
A「え！？男の人！？」
なずな「なんだよ！おりぇは立派な男にゃんだからな！！」
薫「ほらなずなくん女の子に見えるんだよ。」
なずな「にゃんらと〜！！」
司くんと薫さん？と仁兎さんが話していると、バタバタと階段を降りて来た子が３人いた。
「にーちゃん、どうしたんだぜ！」
「何か問題ごとですか！？」
え、待って。可愛い。特にあの水色の髪の子。めっちゃ女子じゃん。え、私負けてるよ。
なずな「創ちん、友ちん、満ちん！どうしたんらよ！」
創「にーちゃんの大きな声が聞こえたので、何かあったのかと思って………よかった………。」
友也「おい創！ここに座り込むなよ。」
創「ごめんなさい友也くん。でも安心したら気が抜けちゃって……」
なずな「ごめんな、創ちん。俺が男に見えないっていうからつい……」
満「大丈夫なんだぜ！男でも女でも、にーちゃんはにーちゃんなんだぜ！」
なずな「ありがとな、満ちん。で、今日は何の用事できたんだ？」
司「お仕事探しです。何か手伝えることありますか？」
薫「え、何？もしかしてニートなの？」
司「違います！私はちょっと…、えと、彼女の仕事を探しに来たのです！！」
え、何それ聞いてない。
司「彼女はまだこの辺りに来たばかりなので！」
薫「え、仕事ないの？なら、俺の所で働く？女の子ならウェルカムだよ！俺の所男しかいなくてさ〜、そんな中に君が来てくれたら紅一点だよ！！」
A「あ、あの………」
司「あの！勝手にナンパしないで下さい！帰りますよ！」
A「え、あ、はい！」
そのままお店をでて、今度は迷うことなく家に帰れました。
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作者名：Arte | 作成日時：2017年9月2日 22時
