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夜咄...15 ページ16

「…って事!分かった?」
「うん、大体…」
「ならオッケーだね!」
「…いや…」

現れた瞬間カノはペラペラとメカクシ団とやらについて語り出した。
そんなのわかるわけない。
溜息をついてからカノに問いかける。
「あのさ、聞きたい事あるんだけどいい?」
「ん?いいよ。」
「何で話したの?メカクシ団について。」
「入ってもらいたかったからだけど?」
「あー…いや、そうなんだろうけど…」
むしろ入ってもらいたくないのに話す意味が分からない。
「そうじゃなくてさぁ…ん?」
カノの手が伸びてきて、髪に触れる。
避けようと思ったけど、勿論狭いゴンドラの中ではよけきれず
カノの手が髪を絡めとる。

“Aと一緒に居たいから。”

その一瞬だけですぐに手は離れた。
驚いてカノを見るとにっこり笑った。
「ま、そゆこと。
お、もうすぐ着くね。」
「ホントだ。」
殆どメカクシ団の話で潰されたんだけど。
「あ、因みに僕とキドはお金払ってないから。」
「え!?」
「そういうのよくないと思うっすけど?」
「俺じゃない!カノが勝手に乗ったんだ!」
あぁ、この人やりそうだな…。
3人の会話を見てると着いたらしく、ドアが開いた。

「って事で、カノとキドは罰として知らない人達ともう一周っす。」

「「は!?」」
「Aさんっ、急いで下りるっすよ!」
「ぅわっ!?」
引っ張られて体勢を崩した私をお姫様抱っこして、降りていく。
無駄に揺れたゴンドラの中で2人が体勢を崩して慌てている。
「ねぇ!あの人かっこいい!」
「えー…?まぁ顔はかっけぇけどさぁ…
んじゃお前、俺とアイツどっちが好きなんだよ?」
「そんなのりゅうに決まってんじゃん♪」
「だよなー!俺もお前が一番好き!」
人目もはばからずバカップルはキスをお披露目する。
バカップルが入っていったおかげで出れなくなった2人は
青ざめていく。
「悪いことするからいけないんすよ〜」
楽しそうな顔で笑いながら2人に言ってから私の顔を覗き込む。

「大丈夫っすか?酔ってないっすか?」
「大丈夫です。」
「ならいいんすけど。」
「あの…降ろしてもらいたいんですけど…」
「あ、そうっすよね。すみません。」
私を降ろしてから、手を取り歩き出す。
「どこ行くんですか?」
「喉、乾いたんで。待っててもらおうとも思ったんすけど
さっきみたいに変な人に声かけられたら困るんで。」
困ったように笑う。
「す、すみません。」
「いやいや!
俺が嫌なだけっすから。」
優しいなぁ…

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設定タグ:カゲプロ , カノ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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空良(プロフ) - クロアさん» やってない;; ごめんね! (2013年6月23日 23時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - クロアさん» ありがとう(>_<) (2013年5月26日 22時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - クロアさん» 更新遅くてごめんね(>_<) (2013年5月26日 12時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - ぐる〜み〜さん» テスト終わったので更新しますね!^^ (2013年5月23日 23時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 叶流さん» 分かったってばwwww今日更新出来たらいいなぁ… (2013年4月11日 20時) (レス) id: 52e74d3d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼空 | 作成日時:2013年3月10日 12時

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