３話 ページ4
次の日、なぜかまたテニス部全員集合。
偶然ではないと思う。
なずにゃんが来いって言って回ってたから。
「……」
ドアの音がして、振り返る。
無言で入ってきたのは昨日結局俺を追い返したあいつ。
顔見ただけでムカつく。…無駄に整ってるし。
「…挨拶ないの？」
「……今日もあほ面ですねぇ」
「潰すよ？」
結構本気で言ってみたが、何も反応しなかった。
わけわかんない。
「おー、集まってんのまだ２人だけか？お疲れ様」
部長さんが入ってきたところで、俺はその言葉を口にする。
「なずにゃん、俺こいつまた送ってくから」
「…はぁ？？」
もちろん彼女はわけが分かってない。
何がなんでも送ってく、と決めたのは俺だ。
日付が変わってもその意思は変わってない。
「なんだ、泉ちん、気になりだしたとか？」
「気持ち悪。そんなじゃないから。悔しいだけ」
「…？…まぁ、いいよ。おまえもそれでいいよな？」
なずにゃんが、そうあいつに問いかけると、まぁ当然ながら嫌そうな顔をする。
「…ま、いいですけど」
「うん。よろしくな、泉ちん」
少なくとも、俺よりなずにゃんの方が好かれてるみたいだ。
まず言葉遣いからあからさまに違う。
それにまた怒りを覚えながらも、なんとなくカバンから水が入ったペットボトルを取り出した。
「ちょっと聞いていい？」
基本的に自分から話し出さないあいつが、珍しく話をふってきた。
明日は雨か、雪か、それとも槍か。
「おう、どうした？」
「…喰種って知ってます？」
「…ぐーる………？」
なずにゃんの頭の上に大量のはてなマークが浮かんだ。
かと言って第三者からみたら俺もきっと浮かんでる。
喰種、という聞きなれない言葉。
頭の中をグルグルと回った。
…グール、だけに。
「知らないなら大丈夫です、忘れて」
彼女は、お手洗い行ってきます、とだけ言うと部屋を出ていった。
俺たち２人は、ぽかんと『あほ面』をしたまま取り残される。
その後、ゆうくんと桃くんが入ってきた。
そこでいろいろ考えるのは中断されて、4人で彼女を待った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハム公(プロフ) - もりちあのめがねさん» ｱｱｱありがとうございまｧｧｧｧｯｽ!!!!今のとこあんま喰種要素出せてなくてすみません…笑 更新遅くなると思いますが、最後までみとどけていただければ嬉しいです…！ (2017年11月7日 18時) (
レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
もりちあのめがね - 最初、あんスタと東京種喰って最高やんけと思って読んだら最高でした。神です!!!セナも大好きだし!!!更新楽しみにしていまｱｱｱｱｱｯｽ!!!!!!!! (2017年11月6日 16時) (レス) id: e231ea7ad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2017年9月17日 17時
