犬系女子と飼い主系男子【梵天】

くっつきたい ページ7

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翌日の昼前になって
やっと万次郎から解放されたと思えば、
今度はまた手首に鎖を付けられた。



どうやら幹部たちは
まだ私を許してくれていないらしい。






三途「次脱走したら、首な」






何それ、ほんとに犬になっちゃうじゃん。



首輪なんかしたら、
三途や蘭辺りがしょっちゅう引っ張って
苦しい思いさせられるに決まってる。



それに比べて竜胆は優しいから、
私が嫌がることはしなさそう。




なので、少しでも平和を得るために
安全地帯である竜胆の側から
離れないことにしてみる。






竜胆「……おい、なんか近くね？」


『そうかな？』


竜胆「イヤくっつきすぎだろ、あちーわ」






ソファで足を組む竜胆の腕に
ぴったりと隙間なく寄り添って座る。


こうしていれば一人でいるよりは安心なはずだ。



といっても、
ゴツい鎖でがっちり繋がれているため、
ソファのあるこの位置から
半径二メートル以上は動けない。



竜胆がソファから立ち上がれば、
追いかけて行けないわけだ。



ちょっとトイレ、と
立ち上がった彼を慌てて引き止めると、
よしよしと頭を撫でられる。






竜胆「何が欲しいんだよ、餌か？オモチャか？」


『竜胆が居てくれればいい』


竜胆「うわ、どこで覚えてきたのそんな殺し文句」


蘭「Aー♡

なに俺の弟に尻尾振ってんの？」






突然やって来たかと思えば隣に腰掛け、
私の膝の上にぼん！と長い足を
乗っけてくる蘭ちゃん。



足癖が悪すぎる。







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