迷いと決断 ページ36
ジャーファルside
一夜漬けに白羊塔にこもって、明日の仕事も終わらせぼんやりと廊下を歩いていた。
暇…ですね…
気を紛らわせようと仕事をしていたのに、その仕事も終わりはぁ、とため息をつく
暇ができると
『触れないで…下さい』
『ジャーファルさんのこと…全然わからないよ…っ』
昨日のAの苦しげな表情と涙交じりの声が頭が蘇り、どうしようもなくやるせない気持ちになる。
…でも、これで良かったはずですよね…
これが…Aのためです…よね…
そう自分の心に問いかけるものの考えがまとまらずまたため息が漏れる。
と。
文官達の上擦った声が聞こえてきた。
またAがいるのか？
そう思うと吸い寄せられるようにその声の元へと歩いていた。
が、
そこにAの姿はなくて。
何だ…とうなだれる。
…って、Aにあんな顔をさせておいて今更私は何を都合のいいことを考えていたんでしょうね。
そう思い、来た廊下を引き返そうとする
と、
思いもよらぬ言葉が聞こえた。
文官1「Aさんと、シャルルカン様ってデキてんのかな！？」
はいぃぃぃ？！←
動揺した私はそっと聞き耳をたてる。
文官2「えぇ？？あり得ないだろ」
文官1「いやぁ、でも見ちゃったんだよなぁ、手ぇ繋いで走ってくの」
それを聞くと胸がざわめいた。
昨日のことを気にしていたのは私だけなんじゃないかと、
そう思えてきた。
でも…
文官1「でも、何ていうか…Aさん様子がおかしかったっていうか、元気なかったみたいだったんだよな」
文官2「それは分かる。俺も今朝見かけたんだけど、明らかに様子おかしかったよな」
ジャ「…っ」
それを聞いた瞬間、悩んでいたこと全てがどうでも良くなった。
そしてやっと気付いた。
ジャ「私は馬鹿です…」
私は…自分の事ばかり考えてた。
Aと向き合わずに…
Aはもう
私のことなんて嫌いになったかもしれない。
顔だって見たくないかもしれない。
けど、私は…まだ何もAに伝えていないじゃないですか。
自分の本当の気持ちを。
全部…伝えよう…
・
・
・
・
Aが好きで好きで仕方がないってこと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フラン(プロフ) - 更新すっごく楽しみにしてます！！ あと、麻痺の所の主人公の言葉 『おやすみなさい』の部分が 『おはすみなさい』になってましたよ！ (2017年2月16日 12時) (
レス) id: 7e36a6fde4 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - ユフィさん» 控えめに言ってめちゃめちゃ嬉しいです！！話数的にあとちょっとですが、最後までよろしくお願いします！ (2016年12月18日 16時) (レス) id: 7a6263ada5 (このIDを非表示/違反報告)
ユフィ(プロフ) - 茜さん» 久しぶりの更新ですね！ちゃんと見てますよ〜！ジャーファルさんと夢主ちゃんかわいいですね♪更新頑張ってください♪ (2016年12月18日 15時) (レス) id: fb1a49826a (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - けーじろーさん» も…もったいなき御言葉！！ありがとうございます&更新遅くてすみません！ はやく更新できるよう、頑張ります！ (2016年9月25日 10時) (レス) id: 4df2c4eb49 (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - めっちゃ続き気になるぅ〜！ゆっくりでいいので頑張って下さい♪ (2016年9月25日 10時) (レス) id: 3429c2729d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茜 | 作成日時：2016年6月17日 0時
