忠告。 ページ18
Aside
安吾「正直に言いますが、
Aさんは今回の任務に参加するべきではありません。
この任務は、あなた達双黒だけで行うのが適作だと私は思います。」
A「はい?」
何を言っているんだ、この人は。
別組織に忠告?
A「余計なお世話です、安吾さん。
私は、貴方に忠告される程弱くない。
自分の危険は自分で察知して、自分で対処します。」
安吾「ついこの前、女性異能力組織に攫われ、殺される寸前で仲間に助けられた貴方が、そんな事を言えるんですか?」
A「っ…………」
そんな事を言われたら、何も言えない。
太宰「A、安吾の言う通りだ、私もそう思う。」
A「……太宰さんまで、なんの真似ですか?」
私はきっと太宰さんを睨み付ける。
恋人なんて関係ない。
今は彼の部下として、彼の意見に反抗している。
太宰「今回の任務は、君抜きで行うと、首領に報告する。」
私の睨みをものともせずに、黒い瞳でこちらを冷たく見つめる太宰さん。
この瞳は、本当に恐ろしい。
思わず足がすくんで、怯みそうになる。
A「なんで、そこまでして私を任務から遠ざけそうとするんですか……」
太宰「それは、言えない。」
また、私に言えない事?
一体貴方はいつもいつも、何を隠しているの?
A「っ…もういいです!太宰さんの馬鹿!!」
私はその場から逃げるように走り去った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「いいんですか?太宰くん。君は、これで。」
「うん。いいんだよ。」
だって、彼女に本当の事を言えば、この任務をやりたがるに決まってる。
''自分を囮にする、というに決まってる。''
「本当、厄介な任務を寄こしたものだね。首領も。」
首領は、この事を知っているのだろうか。
知ってて、この任務を私達に託したのだろうか。
「ふふ、嗚呼、きっとそうだ。」
満月の光が私を照らした。
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!?(プロフ) - うえ、中也さん落ちないんですかまじかよ (2023年1月21日 0時) (レス) @page35 id: f95a2e532b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?中也さん落ちみたかった・・・。 (2022年6月24日 17時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この作品好きです~!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0b13d6cbae (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 桜咲月菜さん» ひぇー!ありがとうございます! (2019年7月17日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2019年1月22日 20時