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「いいかお前らよく聞け。」
俺がそう話始めると、
みんな真剣に俺の話に耳を傾けた。
「俺達がこっちの世界でも歌い手をやればいい。」
そう言いながら俺は、パソコンを起動し
元の世界のニコニコと似たサイトを開く。
「そうすればAさんに
俺たちの声が届くハズだ。
俺たちらしくていい作戦だろ？」
ニッと笑えばみんな笑い返す。
早速明日から機材集めつつ
Aさんの情報も集めよう。
そう、始めた矢先に、あの出来事が起こった。
・
「ミミック…？」
「そうだ、太宰が捕らえた捕虜を
芥川が誤って殺しちまった。」
「そう、ですか。坂田もその場に？」
「居たらしい。あのアホがどうした。」
坂田、大丈夫かな。
その日、帰ってきた坂田は、やっぱり
少し表情が暗くて、
何があったのかなんて聞けなかった。
・
センラside
織田作さんに、孤児の子たちのところへ
連れていってもらった。
結構仲良くなって
髪の毛を引っ張られるくらいにはなった。
センラも、あの子たちは大好きだ。
いい子たちだし、何よりかわいい。
その時起こった悲劇。
すっかり親しくなったお店の親父さんに
挨拶するために店の硝子戸を開ける。
すると、
「親父さんッ！？」
店の奥で親父さんが血塗れで倒れていた。
その様子を見た織田作さんは血相を変えて
子供たちの元へ向かった。
センラは、親父さんを！
カウンターに入り、親父さんの脈を測ったが
もう息は無かった。
「おやすみなさいやで、親父さん。」
俺はそっと親父さんの目を閉じた。
その時
ドォオオオッン
物凄い爆発音が駐車場の方から聞こえてきた。
嫌な予感が背中を流れる。
織田作さんは…！！！
勢いよく外に出て、駐車場に駆けると
そこには、
雄叫びをあげるように泣き叫ぶ織田作さんと
炎がゴウゴウと燃える、ワゴン車があった。
ねぇ、あの中で何があったん。
まさか、あの中に
子供たちが居ったとか、言わんよな……？
「う、そや……」
肩を落胆するしかなくて、
ただ泣き続ける織田作さんに
声をかけることもできなくて、
あぁやっぱり、センラは
俺は
無力や。
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空き地@ktnk - 初コメ失礼します。とても面白いです！更新されることを待っています！頑張ってください！ (2020年9月24日 7時) (
レス) id: da313b2c7d (このIDを非表示/違反報告)
リンレイ - 凄く面白いですね！更新楽しみにしてます！ (2019年10月21日 7時) (レス) id: 551bea7f08 (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - めっちゃ面白かったです。更新復帰楽しみにしてます。 (2018年1月28日 16時) (レス) id: cfe2cc8d41 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年8月13日 3時
