検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:239 hit

1冊目『みんな仲良し』 ページ1

______



___ある所に1人の幼い少女がいた。


少女の見た目は特殊で、村の人達から気味悪がられていた。


それは勿論…実の親でさえも気味悪がっていた



しかし、村では普通に過ごせていた


…その理由は…幼い少女には受け止めきれないような事だ。



そう。






"生贄"だ。



少女は、生贄になる為だけに産まれてきた



幼い少女……否、8歳の少女にその宿命を背負わせていたのだ。



この生贄、にはいくつか決まりがあった。


『1.生贄の娘は10歳になるまでに、声帯を使えなくする』


『2.生贄の娘は10歳丁度になった瞬間に地下に幽閉せよ』


『3.生贄の娘には関わるな』



…そして、一番酷いのが次の決まりだ




『4.地下に幽閉した後は鎖に繋ぎ、目を塞ぎ、その部屋には近づくな』





……そう。少女は、不老不死だ。



人が関わってこずとも、一人でずっと生きれる。



、不老不死の少女が死ぬのは…生贄に出された時だ




……何かに呑み込まれ、その腹の中にある酸で体が溶けるのをずっと待ち続けるらしい




腹が減ろうとも、気がおかしくなろうとも、いくら叫ぼうとも……誰も来ない。



誰も助けようともしない



……少女が、10歳になったらしい。



ああ、地下に幽閉された。




..気がおかしくなった。


誰も来ない事に絶望しているんだ。



おかしいよね?今までずっと一人だったのに…



急に人肌が恋しくなったのかな?




…しかし時は残酷な事にどんどん過ぎていく



、まだ…人が来ることに希望を持っているのかな?




……誰も来ることがない……でも、村の人達は凄い幸せそうに過ごしているね。



、少女の事なんて誰も必要としていない







少女が……18歳になった


叫ぶことすらもう出来ない




正真正銘、何も聞こえなくなった。



鎖がただ…ジャラジャラと音をたてるだけ






……さぁ、今日は…生贄の出荷日だ。

































……結局、少女が望んだのは何なんだろう?




…答えはただ1つ





『村のみんなと仲良くなりたい』

2冊目『幸せの本』→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フランドール | 作成日時:2019年1月6日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。