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弟、小学生になる ページ15

時は経ち、A:14歳 一也:7歳 の年。



今日は、待ちに待った我が弟の小学校入学式!

私の通う地区の小学校と中学校では、兄弟がいても被らないように
午前:小学校入学式 午後:中学校入学式 が行なわれる。

そのため、中学2年生の私はその日、学校がお休みとなる。


『じゃあお父さん、一也の入学式行ってくるね!』

父「ああ、よろしくな。写真楽しみにしてるよ。」


本当はお父さんと一緒に行ける予定だったけど
急な仕事が入ってしまったため、私一人で行くことに。

それにしても、子供用入学式スーツを着た一也、可愛すぎる。
昨日もランドセルを背負った姿を初めて見たけど、可愛すぎる。

ちなみに、一也が小学生になって一つ変わったことがある。


私のことを ねぇね と呼ばなくなったことだ。



『え〜!もうねぇねって呼んでくれないの??』

「小学生になってまで、そんな恥ずかしい呼び方しないよ!」

『(ガーーーーン......)』

「だ、だから、これからは...ねえちゃんって呼ぶから...。」

『ねえちゃん..................。うん、悪くない。』

「なに一人でぶつぶつ言ってるの?」



まだ学校へ行く時間まで少し時間があり
家の前で一也の写真大会をしていると。


りか/ゆみ「「A、一也くん、おはよ〜!」」

一也「あ!りかちゃん、ゆみちゃん!!」

『おはよ!二人してどうしたの??』

りか「私らも学校休みだし、またAが
姉バカ発揮してるんじゃないかと思って見に来た。」

ゆみ「一也くん、入学おめでとう。」

一也「ありがとう!!」



小さい頃からよく一緒に遊んだり、お世話してくれる二人に
一也もすっかり懐いている。
嬉しいことだ。



ゆみ「二人の写真撮ってあげるよ。」

『あ、待って!せっかくだからお父さん呼んでくる!!』


家族三人の写真を撮ってもらったり
お父さんに四人の写真を撮ってもらったり。
圧倒的に一也とのツーショットが多いが気にしない。

そうこうしているうちに、出発の時間がやってきた。


『じゃあ行ってくるね。』

りか/ゆみ「「いってらっしゃい!」」

一也「いってきまーす!!」





一也が小学校に入ることで、一つの節目を感じていた。
私はこれまで、ちゃんといいお姉ちゃんでいれているのだろうか。

お母さんが死んじゃってから、もう6年が経つ。
またここから、新しい生活が始まる。
もっともっといいお姉ちゃんになれるよう頑張ろうと
私は改めて決意した。

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作者名:mari | 作成日時:2022年7月26日 0時

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