【◇】青道のマネしてます 3 (ページ42)

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御幸

「どーしたら元に戻るかなー…」

「殴ったらいいんじゃない」

『御幸先輩、この人さっきからなんなんですか？めっちゃ睨んでくるんですけど』

「…A、ちょーっと外に行っただけで随分と偉くなったねぇ？」

『あ！バットや！！』

「少しは話を聞けこの顔面詐欺野郎」

なにこの人自由人。

俺ら2年が入学するまでになにされたの。

「…とりあえず今日は帰らせますか」

『え…』

「送ってくよ。帰ろっか」

『いやです』

「かえろうか」

『………やだ』

亮介さんが言ったわけじゃないのに帰ろうとしないAさん。

どうしたんだ。

「…あー、そういえば入学した頃言ってた。田舎から来たばっかだから慣れなくて寂しいって」

『なんで分かった！？こっ、この……変態！！！』

「…あ？」

『ひっ…』

「……でも帰らないことにはどうすることもできませんし…」

「御幸の部屋泊めとけば？そんなに懐いてるしさ」

「え、いやでも…」

『御幸先輩の部屋行きたいです！』

「いやいや、無理だって」

『行く！』

「ちょっとAさん？あんたそんなにわがままだったっけ？」

『行くったら行くんです！』

「あーもーしょうがないなー…」

なんでこんなにわがままなんだ。

…くそ、可愛いな。

＿＿＿＿

「じゃあベット使っていいから。たんこぶ潰さないようにね」

『……御幸先輩は床で寝るの？』

「そりゃそうだろ」

Aさんと一緒のベッドで寝たら俺色々やばい。

『…私も床で寝る』

「あ、じゃあ俺ベット使うわ」

『違います！！一緒に寝たいのー！』

……………一晩だけだから、頑張れ俺の理性。

.

.

『おやすみー……』
「………おやすみ」