89*哲学 ページ2
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「…ねぇ」
『………』
「、、、ねぇ?」
『…………』
「A」
『あ、はい』
うわ人間って考え事してたら周りの声とか聞こえないもんなんすね。
初めての経験。
いや前もあったかもしれないけど、うん。
「…考え事?」
『ん…そんなところ』
「…君 さっきからまな板切ってるよ」
『人参に見えてた』
「嘘つけ」
おぉ私はリズミカルにまな板を切ってたのか。
人参って考え事してたらよくわかんないことしてるもんなんですね。
間違えた人間だ 人参が考え事してどうする。
…いやもしかしたらこの人参も 勤労感謝の日について考えていたのかもしれない……
Mr.にんじんや Ms.にんじんことで…いやここまで育ててくれた農家のおじさんへの感謝の仕方について考えていた…かもしれない。
そんな人参を切るなんてできねぇ、うん。
「…で、聞いてる?」
『うんうん人参の話だよね』
「いやそうだけどそうじゃないよね」
『え?』
「君がぼんやりしてるって話」
『人間だから』
「どうしたの?」
『まずぼんやりってどういう意味だろうね』
「まって哲学?」
あ、はい。
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ちせ(プロフ) - この小説とても大好きです!応援してます! (2022年8月25日 2時) (レス) id: 61a11b1849 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - この小説好きです!更新頑張って下さい! (2018年8月12日 13時) (レス) id: 25171f0d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱふぃ | 作成日時:2017年10月3日 21時