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ホットミルク ページ9

〜伊月side〜



宿題をやり終えた頃


あ「俊にぃ…」

さっきまで規則正しい寝息をたてていた
Aが少し荒い息をし始める

目を潤め和にぃの方に目を向ける
さっきまで俺が抱いていたから
俺だと思っていたのだろうが
今抱いているのは和にぃ…


あ「和にぃ…俊にぃ…は?
俊にぃ…俊にぃ…うわぁ!!!」

高「えっ…俺なんかした!?
ごめん!!俊ならそこにいるよ??」

泣かれてショックなのだろう
和にぃからいつもの笑顔が消えていた…



あ「俊にぃ…」

てとてとと俺の方に向かって歩いてくる
小さな天使

さっきよりも顔が青白く息が荒い
抱き抱えてあげると手で口を覆った


伊「気持ち悪いのか…?」

Aはこくんとうなずいた

完璧な貧血だなと判断する

伊「トイレ連れてってやるからちょっと我慢しような。」

優しい優しい声でなだめてやる


高「大丈夫か…?
俺幸にぃに伝えてホットミルク作るから。」

伊「和にぃありがとう。
落ち着いたらリビング行くね。」


そういい部屋を出てトイレに向かう


ケホケホと咽せている小さな体は
ビクビクと何度も震えた

小さい頃からこんなことはしょっちゅうあるから
対処法なんかはだいたいわかってるけど
でもみていて可哀想で仕方がない…

変わってあげられたらと
何度考えたものだろうか…



落ち着いてから口を濯いで
リビングに向かう

笠「大丈夫か…?」

幸にぃがすごい心配そうな顔で待っていた
和にぃはホットミルクを持っている

Aは俺の腕の中で小さく涙を浮かべていた


高「ホットミルク…飲めそう…?」

和にぃはスプーンにホットミルクをすくい
温度を確かめてからAの口に運ぶ

Aは小さな口を大きく開けて
コックンと飲み込んだ





飲んでいる最中にだんだんと顔色が戻ってきた









緑「ただいまなのだよ。」

花粉症の薬をたくさん下げた
真にぃが帰ってきた

緑「貧血か…?」

顔色を見ただけで一瞬で判断してしまう
さすが医者だ

3才にまだ薬は飲めないからと
ホットミルクは正解だと言って
和にぃをほめていた


すべて飲み終えたAは
また俺の腕の中で眠っている


今日は一緒に寝ることになりそうだ

俊の勝ち→←がちゃ…



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クリームパフ(プロフ) - 話かけるが話し書けるになってます。あと、しぬ思いがしね思いになってます。気を付けて下さい (2017年7月31日 13時) (レス) id: 45304185dd (このIDを非表示/違反報告)
麗蘭 - 思いが、重いですよ〜♪ (2017年1月19日 15時) (レス) id: ec41353617 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - 看病4人目で、「頭痛薬を飲む」が 「頭痛を飲む」になってますよ~。 (2015年8月8日 22時) (レス) id: 67fb1b52b6 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - 41(しぃ)さん» 簡単な言葉に置き換えるのではなく(今回の場合意味が変わってくるので年下と年子は置き換えれないんですが)わからない単語を勉強するのもインターネットとはいえ、小説の良いところだと思うのでご了承ください。 本当にわからない単語があればお答えするので! (2015年7月15日 10時) (レス) id: 3cd06484db (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - 41(しぃ)さん» 面倒とかではなくて、年子と年下は意味自体が変わって来てしまうので。方言とかでわからないなら直すんですけど、今回の場合は違いますので。訂正はできません。わからない単語があれば聞いていただければいつでもお答えしますし。 (2015年7月15日 10時) (レス) id: 3cd06484db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいふく | 作成日時:2014年3月1日 22時

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