【黒バス】大家族の１７人目として生まれました！！

お礼を言われるのも ページ38

〜笠松side〜


寝ていては悪いので
そっとドアを開けた




日「かあ…さ…ん…。


い…や…。」


順平は小さい頃から
手間のかからないいい子で
夜泣きなんて何年前にしたか
わからないのに…

小さくうなされる顔に
そっと手をあてる



少し熱いな…





さっきまで触れていた涼太が
異常なほどに冷たかったせいか
順平が余計に熱く感じる


体温計をそっと忍ばせ熱を測る

３７’６度…

決して高くは無いが…




日「に…ぃ…ちゃ…？」

笠「悪い…起こしてしまったか？」

日「お母さんは…？
大丈夫だよな…？
生きてるよな…？


俺…俺…








怖いよ…。」









順平が人前で泣いているのを
見るのは何年ぶりだろうか…？

笠「大丈夫。大丈夫だから
しっかり寝て元気になろ？

じゃないと、母さん悲しむぞ。」



俺は順平の不安を少しでも取り除けるよう
とびっきりの笑顔で頭を撫でた



日「にいちゃん…

ありがとう…。」


寝言なのか本当に言っているのか
わからないその声を
俺は聞き逃すことなかった


笠「どういたしまして。」









冷えぴたを貼り携帯をそばに置いて
いつでも駆けつけられるようにして
順平が眠りについたのを見計らって次に向った









また同じようにそっとドアを開ける
大輝の部屋、そこには誰もいなかった


青「どうしたの？
何か用？」


ふと後ろから声がかかった


笠「お前こそこんな時間まで
何してたんだよ！？」

青「ちょっとトイレに起きただけ。」



いつもの無邪気な笑顔は
そこにはなっかた


まあストレスで腹痛くなるって
定番っぽいし…;;;;



さすがに小４ともなれば
言うのが恥ずかしいんだろう

だいたいこの夏場に
何もなく鳥肌立ってる奴が
どこにいるんだよって話だ


だからってグイグイ聞いても
機嫌を損ねられそうなので
そっとリビングに向かい
あったかいココアと湯たんぽを
差し出した


青「なんでわかったんだよ…//////」

笠「だいたい見てればわかるんだよ。
それ飲んだら温かくして寝とけ！！」

青「あっ…ありがとう…/////」









俺からすれば
この熱帯夜の熱い日に
湯たんぽ抱いて寝るとか
あり得ないんだけどな…;;;;

悪くない…→←最悪だ…

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