かもん！カラ松ガール

41松．みんなのひみつ ページ41

赤)｢おーい！弟共ー、ビデオ借りてきたから見ようぜー！｣

｢｢｢｢はぁ？｣｣｣｣


梨を食べた後、続々と皆が帰ってきたのでウノをしていた所に、おそ松さんが呑気な声と共に帰還してきた。

私の向かいに座り、カードを引こうとしていたトド松さんは、露骨に嫌そうな顔をして赤いパーカーの兄を睨んだ。


桃)｢え、いや何急に。てか、おそ松兄さんが借りてくるビデオなんて皆で見られるようなものじゃないでしょ｣

黄)｢AV！？｣

緑)｢おい、Aちゃんいる前でそういうこと言うのやめろよ。引かれるだろ｣

皆考えてる事は一つなのか、明らかに蔑んだ目でおそ松さんの片手に握られているレンタルショップロゴのビニール袋を睨んだ。


赤)｢んだとぉ！流石に俺だってそれぐらいの常識はあるし！こっちの制服プレイのは後で見る自分用だし！｣

緑)｢結局借りてんじゃねぇか！｣

相変わらず衝突の多い2人が互いを貶しあっていると、それを見ていたトド松さんがハッと鼻で笑う。そして、カードをまた一枚引いた。


桃)｢あー、やだやだ。これだから節操のない男は嫌だよ。ねぇー、Aちゃん？あ、僕上がり｣

あ)『えっ？あ、はあ……って、トド松さんまた1位ですか！？』

紫)｢……あ、俺も上がり｣

あ)『うっそ！？』

残るは十四松さんと私だけ。カラ松さんはもとより一松さんが嫌がるので不参加である。


と、そこで、トド松さんの言葉にカチンときていたらしい、おそ松さんがこちらを見て同じように鼻で笑った。


赤)｢なーに、言ってんだよトド松！まるで自分だけはまともです(はぁと)みたいなアピールしやがって。お兄ちゃん、知ってんぞ？｣

桃)｢はぁ？何をだし｣


赤)｢お前この間さ、黙って俺の隠し場所からAちゃんの薄い本な同人誌借りたよな？｣

桃)｢ああああああ！！！言わないでぇ！！！｣


先程までの威勢の良さはどこへ行ったのか、今は半泣きであたふたしているトド松さんは私の視線に気づくなり、がバリと抱きついてくる。


桃)｢いやあああAちゃんんんん！！嫌いにならないでえええええ！！！｣

あ)『なりません！！なりませんから！！落ち着いて下さいってばうわあああ！！！』


青)｢おい！トド松！お前なに俺の許可なしにAちゃんに抱きついてるんだ！羨ましさで俺のハートがフライアウェイ！！｣

黄)｢フライアウェイ！｣

紫)｢……ヒヒッ。トッティどんまい｣



緑)｢あ゛ーーこの家は馬鹿しかいねぇのか！｣

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