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『Like seriously, do that in another place…
(まじで、そういうのは他でやれっての……)』
そう呟いた言葉が、奴らに聞こえることもない。
Aから少し離れたところで、その連中はゲラゲラと騒いでいた。
すると痺れを切らしたのか、白人の彼が口を開いた。
ナ「……やめろ、シルバー。」
ナ「意気込みでしたね…
もちろん、親善試合は楽しみにしています。良い試合をして良いパフォーマンスをお見せしたい。」
『……へぇ。』
彼の言葉に、離れたところからAも耳を傾けた。
ナ「当日のチケットもあるそうなので、ぜひ子供や家族と一緒に来て欲しいですね。」
ジャバウォックのリーダー格であるナッシュがそう言うと、チームの見た目に反した返答のスマートさに、その場にいた者達は驚きの声を漏らし、
女性記者に限っては赤面までしていた。
『はぁ…猿とか言っときながら…外面もほどほどにすればいいのにね。
ま、私には関係ないか。』
……彼女を除いては。
しかし、多くのカメラと人で空港がごった返しているため、Aが中々身動きが取れないのも事実。
いやでも奴らは視界に入ることになってしまった。
ナ「…あぁ、彼らが今回の通訳とガイドのようだね。
よろしく頼むよ。」
「おーう。こちらこそ。」
どこか見覚えのあるそのガイドとやらの姿に、Aは驚く。
『…あれは確か…もしかして誠凛の?』
景「ようこそ日本へ。
悪ガキ共。」
通訳「…;」
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『へぇ、景虎さんが…』
とは言ってもAと景虎の面識はないのだが。
そう、ジャバウォックのガイドとは、リコの父、相田景虎であった。
Aは機内での出来事を思い出し、あれ以上ジャバウォックの奴らと絡まなくて正解だったと心底自分を褒めた。
そして景虎さん…お疲れ様です、と。
『ま、ここで彼らとはさよならだし。』
Aはそう呟き、彼らと彼らの取り巻きを横目に、その場を後にした。
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こと(プロフ) - 続き気になります!!!もうちゃくちゃ面白いです!!!!!更新待ってます!!!!! (12月27日 21時) (レス) @page31 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
奏奈(プロフ) - 続きを楽しみにしています!! (2022年6月4日 14時) (レス) @page31 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
ちるせ(プロフ) - すごく面白いと思いました!!!更新、頑張ってくださいね (2021年9月8日 20時) (レス) id: f5cbf3376d (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - とっても面白かったです!!続きをお待ちしています (2021年8月11日 23時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります、更新頑張ってください! (2021年6月13日 8時) (レス) id: e3d32f191f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し31457号 | 作成日時:2020年5月30日 23時