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席に着いて、皆が思い思いに名前を書く黒板を祈るような気持ちで眺めた。


「....全員書きましたか?じゃあ....1人しか名前が書かれてない所は丸をつけるので、その人は確定って事で....」


そうして順番に丸く囲われていく、いくつかの名前。図書委員、風紀委員....英語担当と数学担当、そして....社会科担当。

しっかりと丸く囲われた自分の名前に、心の中で小さくガッツポーズをする。社会科の教科担当、勝ち取った....!


....とはいえ、元々不人気な教科なのは分かっていた。
課題として集めなきゃいけないワークは分厚くて重たいし、折原先生と別にもう一人いる社会科担当の先生は怒ると怖いで有名だし。

それでも折原先生の効果でもう少し立候補者が居るかと思ったけど、第一希望からやりたいという人は私の他には居なかったらしい。一番楽な美術と音楽の教科担当に名前が集中している。....良かった、これで一安心だ。



「えっと、男女両方担当が決まった所は、それぞれに仕事内容の分担の話し合いをしてください。風紀委員と図書委員は....」



まだ少しざわつく教室の中で、ぱちりととある男の子と目が合った。....去年も同じクラスで、同じ社会科担当だった中村くんだ。



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作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年2月23日 17時

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