検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:66,482 hit

ページ14





私は去年も社会科の教科担当だった。元々社会科が好きだったのもあるけれど、去年までいた社会科の女性の先生が1年の時の担任だったから。単純に他の先生と比べて話しやすかったのだ。

中村くんは優しかったから、「その先生の担当する授業の課題提出を私が担当したい、もう一人の先生をお願いしたいんだけど」と言うとそれを快諾してくれていた。


教室の後ろ、隅の方に移動して中村くんと向かい合う。
「今年も一緒だったんだ」「よろしくね」なんて話してから、本題に入る。



「あのね中村くん、私未だにあの先生ちょっと苦手で....折原先生の授業の方担当したいんだけど、いいかな?」

「いいよ。去年と同じって事でしょ。....俺が日本史で、Aさんが世界史ね。....さっきクラス委員が名簿くれたから渡しとく。」

「うん、ありがとう。」



世界史を選択している生徒の名簿を受け取って、自分の席に戻る。そうして、再び小さくガッツポーズ。ありがとう中村くん。

....これで、折原先生と話すタイミングがこの先必ず出来る。その事実に、思わず頬が緩んでしまって、気分もふわふわと浮ついて。


3年生、今日から1年。きっと、今までに無いくらい毎日が楽しくなる。そんな予感がした。



7→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
設定タグ:センラ , 歌い手 , 浦島坂田船
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らぱん( ・×・ ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=d9fece3f785bc7d3ebaeeecd6103e95f...  
作成日時:2019年2月23日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。