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こんなにも人懐っこくていいのだろうか。

彼女さんとか大変そう…

たくさん勘違いしちゃう子も出てくるだろうしな…

「ほんまにありがとー!
いやー助かったわ!」

『いえいえ。
あ、ピアスもとった方がいいかも』

そう言うと彼は大人しくピアスを外す。

「これでどう?」

両手を広げる彼の全身を上から下までくまなくチェックする。

『うん、いいんじゃないかな?
多分髪色以外は引っかからないと思う』

「髪色はしゃーないからな…
コンビニで黒染めスプレー買おっかな…」

彼はうーん、と髪をつまむ。

うわ、ふわふわ…

思わず、撫でてみたくなる。

『なんか染めちゃうのもったいないね…

別に染めなくていいんじゃない?
私この髪色結構すきだよ』

赤みがかかった茶色の髪が日に当たると、そこだけがキレイな赤色に見える。

それがあまりにも眩しくて、目を細めた。

ふと彼の顔に目線を戻すと見事に真っ赤っか。

「す、すき…」

口をはくはくと開閉している彼に遺伝したように私の顔も真っ赤になる。

『髪色の話だよ?!?!
髪色が、だからね!!!』

「わ、分かってるし…!!!」

真っ赤になって黙りこくってしまい、口を閉じてただただ学校へと歩く。

沈黙が痛い。

「そ、そういや、クラスと名前聞いてなかったよな」

その気まずさを彼も感じ取ったのか、彼はどもりながら口を開いた。

『あ…ほんとだね』

ここまで私は彼の名前さえ知らなかった。

それにも関わらずこんなにも気軽に話せるのは初めてで、自分でも少し驚いてしまう。

「俺の名前これな。
クラスは1年A組」

彼が指さした赤い枠で縁取られたオシャレなネームタグには“坂田悠”と書かれていた。

『私の名前、これ。
クラスは1年C組だよ。
教室は隣の隣かな?』

私もそれに習って名札を見せれば、彼は嬉しそうに顔をほころばせた。

「ふうん、ええ名前やね。
んふふ、かわいい」

『か、かわいい…』

さっき“すき”で照れていたとは思えないほどの天然タラシっぷり。

坂田くんって、たまに読めないところあるよね。

そんなことを思っていると学校の門の前についた。

2人でドキドキしながら服装チェックの先生の前を通る。

問題の髪色は多少注意されたものの、それ以外はお咎めナシ。

やったね、なんて2人でハイタッチまでしちゃって、連絡先も交換した。

思わぬ進展具合に私もびっくり。

そして、極めつけには坂田くんの最後の言葉。

彼は私の耳元に口をよせて、甘い声で囁いたのだ。

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弥生2nd@夢見月(プロフ) - 結月。さん» 返信遅れて申し訳ございません!!めちゃくちゃ嬉しいです……もしよかったらどんどんリクエストもお願いします! (5月13日 21時) (レス) id: 98422f84d7 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - 初めまして、弥生様のお話を全て夢中になって読んでおりました…。凄く大好きなお話ばかりで、読んでいてとても幸せになりました;;素敵なお話を書いて下さってありがとうございます。『一般人シリーズ』もこちらの短編小説も大好きです。これから応援しております◎ (2023年5月2日 13時) (レス) id: 5fcf3e0281 (このIDを非表示/違反報告)
弥生2nd@夢見月(プロフ) - 紫陽花さん» 返信遅くなってすみません!!ぜひ書かせて頂きたいです!素敵な設定をありがとうございます! (2023年1月11日 0時) (レス) @page46 id: 98422f84d7 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - urtさんとsrr先生が話してて、夢主の元カレの浮気(もしくはどこからが浮気なのか)について話してて、それをたまたま聞いた夢主がurtが浮気してる(もしくはしよう)と勘違いしてるシチュを見たいです。 (2022年11月20日 1時) (レス) @page39 id: a2f685055b (このIDを非表示/違反報告)
弥生2nd@夢見月(プロフ) - 未夜さん» めっっちゃ嬉しいですありがとうございます………個人的に坂田さんの話は満足の出来だったというかこの話を思いついてから「シリーズにしちゃおう!」となったのでそう言ってくださるとめちゃくちゃ励みになります… (2022年3月19日 0時) (レス) id: c09bebec20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥生2nd@夢見月 | 作成日時:2020年6月6日 23時

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