No.25 飛鷹くんと唐須 ページ27
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ひどいな…
今の話からするとその鈴目って子は仲間。
その仲間をボコボコにして追い出すなんて…
…やっぱ、男なんてそんなもんなのかな
唐須「フッ」
パチンと指を上空で鳴らしたあと
唐須「飛鷹さんよぉ、あんたの時代は終わったんだ
________やれ」
唐須って奴の命令で嫌そうな顔をしつつも、
飛鷹くんに向かっていく他の男たち
それを飛鷹くんは
飛鷹「バカ野郎共が!!」
ただの空振りの蹴りで強風をお越し、襲いかかる男たちを倒したのだ
すごい、強風だ…
ただの空蹴りでここまでの威力、普通でない
唐須「チッ、役に立たないやつらだな」
指を鳴らしながら飛鷹くんに近づく唐須
そんな唐須の前に円堂くんが立つ
円堂「やめろ!
飛鷹は、大事なチームメイトなんだ!」
飛鷹「!」
円堂「殴りたいなら俺を殴れ」
飛鷹「キャプテン…!」
円堂「お前もだ飛鷹、どうしてもやるというのなら、俺が相手になる」
真剣なまなざしで飛鷹くんを見つめる円堂くん
唐須「なんだか萎えちまったぜ、今日の所は帰りますよ
だけどこのカリは必ず返しますぜ、飛鷹さん?」
そういって乗ってきていたバイクにまた乗って去っていく唐須
仲間達はその場に置き去りかい…
飛鷹「手荒な事をしてすまなかった」
そんなおいて行かれた男たちにかがんで謝罪をする飛鷹くん
「飛鷹さん…」
円堂「?!」
飛鷹「なんでこんな真似をした」
「仕方なかったんです、自分の敵になりそうな相手を大勢で潰すのが、新リーダーのやり方なんです…!」
「俺達も、唐須さんのやり方が間違ってるってわかってます!でもっ、歯が立たなくて…」
「お願いです飛鷹さん、チームに戻ってください!」
「「「お願いします!!」」」
そう話す男たちの目は、嘘を言っているようには見えない
飛鷹「…これはお前達の問題だ、俺にはどうする事も出来ない」
そう告げると、男たちは気をおとして帰っていく
その背中は寂しげだ
飛鷹「昔のダチが、とんだご迷惑を…」
円堂「どういうことなんだよ、飛鷹」
飛鷹「…すみませんキャプテン、昔の事は勘弁してください」
そう言って目を伏せる飛鷹くん
それほどまでに話したくない昔があるということか
円堂「……わかった!」
飛鷹くんとはそれから別れた
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月22日 19時