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私達の始まり ページ14

『やっと寝た…』

「思ったより時間かかったな」


静かな公園を歩いて
もやもやする心に思わずため息が出る

これからも、こうやって泣くのかな。


「なあ。」


なにか考えていたのか
黙っていたユンギが口を開いた


「ちゃんと面倒みよう、こいつ」

『は?なに言ってんの?
無理に決まってるでしょ』

「じゃあどうすんだよ」

『……』

「こうやって泣いてんのに
またどこかにやるつもりか?」

『それは…』


そんなこと、出来ない。


「今のこいつには俺たちしかいないだろ」

『そう、だけど』

「ずっとは無理かもしれねぇけど。
きっとすぐ迎えに来るよ、親なんだから。
俺らも裁判終わるまでの同居だし」


どういうつもりで、
おばさんがグクを置いていったのかは分からない。

分からないけど、
グクを私のところに連れてきた。

お母さんでも、テヒョンでもなくて
私のところに。


「1人でやるより、2人のほうがいいだろ」


不幸中の幸いというのはこういうことかもしれない。
どうやら願ってもいない協力者が私にはいるらしい


「きっと今こいつのこと投げ出したら
後悔しそうな気がしねぇ?」

『、うん。そうかも』


本当に、私が泣いてる場合なんかじゃない
やんなきゃ、ちゃんと。


『やるからには、ちゃんとやらなきゃ。』

「仕事でも中途半端嫌いだもんなお前」

『変なオッサンじゃなくて
こんな美女と同居出来る運に免じて協力して』

「美女かどうかは別として
知らんぷり出来るほど冷たい人間じゃねぇよ俺も」


そうじゃなきゃ、こうやって一緒に外出てきてくれたり、
グクのことおんぶしてくれたりしないよね。

ごめん、今日までアンタのこと勘違いしてた。
いい奴だよ、今まで冷たくしてごめん。

美女かどうか別にしたから口には出さないけど。


「やるか」

『うん』



そうして私達の苦戦だらけの日々が幕を開けた

保育園デビュー→←大人の事情と私達の事情



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a(プロフ) - ぐくがお母さんに向けての一つ一つの言動でもう涙止まりませんでした…… (2022年2月4日 21時) (レス) @page22 id: 625b9bc2d6 (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - いまからぐくがぱぱでぇすが可愛すぎて無理進めない話入ってこないかわいあ (2021年5月5日 10時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
お星さま - 私の幼馴染みも解離性記憶障害で...泣けちゃいました...まだ読んでる途中ですけどとっても面白いです!!wwそしてポケモンマスターのくだりめっちゃ笑いましたw (2019年6月6日 0時) (レス) id: 4307a1b454 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - はるなさん» 実在する人物(笑)出してしまいました。笑っていただけていたら嬉しいです!笑 (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(;_;)読み返したいと思える作品になり、本当に嬉しいです。皆さまの応援のおかげです、ありがとうございます! (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月22日 21時

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