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大人の事情と私達の事情 ページ13

『ユンギ、』


うとうと寝てしまったグクを寝室に寝かせて
ソファーに座るユンギに声をかける

「ん」

『これ。グクのスケッチブックに挟まってた』

「なに?」


紙を広げたユンギの目が見開く



Aちゃんへ。

ごめんなさい。
お金はほんの少しですが、
グクのことよろしくお願いします。

ほんとうに、ごめんなさい。



『おばさん、グクのこと置いてったんだよ』

「…おい泣くなよ」

『だって酷いでしょ、こんなこと。
まだあんなにちいさいのに、こんなの酷すぎるっ』

「落ちつけ、」


泣いている私をソファーに座らせて
暖かいコーヒーを注いだカップを握らせる


「なんか事情があんだよ、きっと。
じゃなきゃこんな手紙残さないだろ」

『事情って、子供を置いていくほどの事情ってなに?
そんなのあるわけないじゃない』

「お前が泣いてどうすんだよ。
グクが不安がるだろ。せっかくちょっと懐いたのに」

『、そうだけど』


ティッシュで涙を拭いていると
寝室から声が聞こえて動きを止める


『…泣いてる?』

「泣いてるな」


慌てて寝室を開けると
泣きながらベッドから出てきたグク


『グク?どうしたの、』

「っおかあさんっ、ううっ」

『…グク』


小さな体を抱き上げて背中をさする


「おかあさんっ、どこっ」

『グク、大丈夫だよ。
お姉ちゃんいるから、泣かないで』

「ふぇ、おかあさんっ」

『大丈夫だよ』


中々泣き止まないグクを抱いたまま
しばらく部屋をうろうろしていると扉からユンギが顔を出す


「外、連れてくか」

『外?』

「泣き止まないときは、気分転換させるといいって」


携帯でなにか検索してくれたらしい。
寒くないように上着を羽織って3人で外へ出た。

私達の始まり→←好きな食べ物、コーンとじゃがりこ



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a(プロフ) - ぐくがお母さんに向けての一つ一つの言動でもう涙止まりませんでした…… (2022年2月4日 21時) (レス) @page22 id: 625b9bc2d6 (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - いまからぐくがぱぱでぇすが可愛すぎて無理進めない話入ってこないかわいあ (2021年5月5日 10時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
お星さま - 私の幼馴染みも解離性記憶障害で...泣けちゃいました...まだ読んでる途中ですけどとっても面白いです!!wwそしてポケモンマスターのくだりめっちゃ笑いましたw (2019年6月6日 0時) (レス) id: 4307a1b454 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - はるなさん» 実在する人物(笑)出してしまいました。笑っていただけていたら嬉しいです!笑 (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(;_;)読み返したいと思える作品になり、本当に嬉しいです。皆さまの応援のおかげです、ありがとうございます! (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月22日 21時

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