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保育園デビュー ページ15

昼間はテヒョンに預けていた1週間も終わりを迎え
やっとやってきたこの日


そう、保育園デビュー。


『…えっ。保育園って何持たせたらいいの…』

「なんで聞いてこなかったんだよ」

『だってそんなとこまで頭まわんなかった!』

「なんかその辺のもん適当に入れとけ」


準備しながら自室に入って行くユンギと
相変わらずうるさい会話を交わしながら
鞄を持ったままリビングをうろうろ。

とりあえず必要そうな物を片っ端から詰め込む。


『よし、おまたせグク。行こう!』


自分の鞄も持って、ジョングクに帽子を被せる。
まだ8時前だし、保育園送って会社も充分間に合う。完璧だ。


「………いかない」

『行かない?!なんで?!』

「ここがいい」

『なんでよ…テヒョンのとこには行ってたじゃん、』

「いかない」

『グク、お姉ちゃんお仕事だから保育園行かなきゃ。
先生もいっぱい遊んでくれるから寂しくないよ』

「やだ」

『やだぁ?!』


デビュー初日からつまずいてんじゃん…
まだ玄関すら出てないんだけど…

うそマジでどうすんの
こんなときどうすんの全国のお母さん達…


『ゆ、ユンギ…』

「は、お前まだいたの?遅刻すんぞ」

『そうなんだけど、グクがテーブルの下から出てこない…』

「はぁ?」


いくら説得しても出てこないグク
泣きそうだ。わたしが。


「ジョングク」

「……」

「ねぇちゃん困ってんぞ。」

「…いかないもん」

「分かった。とりあえずこっちこい。話はそれからだ」


おずおずと這い出てきたグクを抱き上げると
ぽすん、と私の腕の中へ。


「よし、」

『っえ』

「後はお前次第だ、頑張れ」

『ねぇふざけてんの』

「今日俺会議入ってるから先行くぞ」

『は』

「グク、言うこと聞けよ。
じゃ、お先。遅刻すんなよ」

『ちょっと!』


出て行ったユンギの背中をみて慌てて時計を確認する。
うわほんとに時間やばい


「い、いやだ…!」


この世の終わりみたいな顔したグクを抱いたまま
靴を引っ掴んで玄関を出る

時には心を鬼にしなくちゃ…
このウルウルおめめを見たら私の負けだ
絶対会社遅れる

イケメンは神様→←私達の始まり



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a(プロフ) - ぐくがお母さんに向けての一つ一つの言動でもう涙止まりませんでした…… (2022年2月4日 21時) (レス) @page22 id: 625b9bc2d6 (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - いまからぐくがぱぱでぇすが可愛すぎて無理進めない話入ってこないかわいあ (2021年5月5日 10時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
お星さま - 私の幼馴染みも解離性記憶障害で...泣けちゃいました...まだ読んでる途中ですけどとっても面白いです!!wwそしてポケモンマスターのくだりめっちゃ笑いましたw (2019年6月6日 0時) (レス) id: 4307a1b454 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - はるなさん» 実在する人物(笑)出してしまいました。笑っていただけていたら嬉しいです!笑 (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(;_;)読み返したいと思える作品になり、本当に嬉しいです。皆さまの応援のおかげです、ありがとうございます! (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2017年9月22日 21時

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