現状 ページ7
隣国【ホワイトドリーム王国】
『あなたはユヅルさんと言うのですね！』
ユヅル「……えっと…A王女。仮にも貴女様は囚われの身でありまして…」
『あ、泣いた方が良いですか？』
ユヅル「………お好きなように」
『ふふ、ありがとうございます！！…ところで。随分と人気が少ないんですね』
ユヅル「情報収集ですか？」
『あら、バレちゃいましたか(笑)』
ユヅル「貴女様が私などにこんなに素直に捕まってくださるわけがございませんから何かあるのだろうとは思っておりました」
『ほほぅ…』
ユヅル「…先程の、人気が少ない、ということですが……恐らくご存知でしょう。貴女様の国に攻めいるために、国民も…男性に限りますが鍛錬に励んでおります。女性は武器を作っておりますね」
『……………は？』
ユヅル「お教えできますのはここまでですね」
『……相変わらず、彼は頭のネジが何本か外れているんですね』
国民を……人を、道具だとしか思っていない
『ユヅルさんは、変えたいんですね。今の現状を』
ユヅル「！？なぜ」
クスッ『敵にここまで教えませんよ、普通』
ユヅル「…貴女様は…不思議なお方ですね」
『そうですか…？？』
ユヅル「…私には、仕えているお方がおりまして。その方は、エイチ様をとてもお慕いしております。そして…自ら、御身のお力を使い、エイチ様のお役目に立つために……強大な武器をお作りになられました」
『！！！』
ユヅル「私は、あの方にはそんなことして欲しくなかった。まだお若いあの方に…………何故このようなことを…今のは忘れてくださいまし」
『…ユヅルさん……』
やはり、私たちが勝たなくてはなりませんね
被害を最小限に抑えて。彼を…エイチ様を、倒す
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作者名：kanade | 作成日時：2018年11月18日 15時
