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Aside



誰だって、ふとした時にどっと疲れが来る時があると思う。たまたまそれが自分にとって今日だった。午前だけの授業を終えた途端にどっと疲れが来てしまって部屋着に着替えることも無くスカートがシワになるなんて頭の隅で思いながらもベットに潜り込んだ。すぅ、と息を吸い込むと微かに香る彼の匂い。いつも香る彼の愛用する香水そのままの匂いとは違う彼の匂いにふと頭に浮かんだ言葉が口から零れた。


「会いたい」


会って、抱きしめてほしい。​───────なんて、


「センラ」

「はい」

ぽつりと呟いた言葉に返事が返ってきて思わず飛び起きた。視界に映るのは紛れもなくセンラだった。

「なんで……?」

今日の帰りは遅めかもしれない、と昨日ぽつりと呟いていた。リハ頑張って、と声をかけたのは記憶に新しい。


「……ん、いやまぁちょっと」


なんて煮え切らない返事に疑問を抱きつつもそれを問いつめる元気もなく布団へと潜り込んだ。今彼の顔をこれ以上見てしまってはなりふり構わずわがままを言って、彼を困らせてしまう気がした。


「なんかあったん?」



そんな彼の問いかけに別に、と素っ気なく返してしまったことに時差で後悔しながらベットの中で項垂れていると通知音が響く。サッとそれに目を通すとバイト先の社員さんからだった。急で申し訳ないけど今日出れないか、という内容。そんな内容に今日のメンバーを見ると不安な人しか居なくて唸りながら考えていると誰から?と彼が問いかけてきた。いつの間にかベットに腰掛けていたセンラにちらりとスマホを傾けると彼がそのスマホを奪い取ってきた。あ、という暇もなく彼がそのスマホになにか打ち込んでいる。


「そんな顔して行くつもりなん?」


そんなに酷い顔してるかな、と思っているとぷつりと線が切れたみたいにぼろぼろと涙が溢れてきた。

「……Aは頑張りすぎなんよ」


それに気づいたのか彼の優しい声が響く。ぱさりと布団を剥がされて、彼の手が私の頬に触れ、流れるように瞼に触れた。


「泣くほど頑張るのも偉いんやけどさ、もっと甘えてもええんからな」

頭を撫でられながらそう言われ、やっと出来た甘える理由にかこつけて、その手に擦り寄る。

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設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手 , センラ   
作品ジャンル:恋愛
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潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました😊何度も読み返すほど気に入って頂けてとても嬉しいです(_ _*))こちらこそ素敵なコメントありがとうございます(*ˊᵕˋ*) (2022年11月16日 12時) (レス) @page48 id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 潮田 陽菜さん» リクエスト答えて下さりありがとうございます😭凄い好みで何度も読み返してます😭素敵な作品をありがとうございます😭 (2022年11月15日 23時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
潮田 陽菜(プロフ) - senkun1003さん» コメントありがとうございます!!3次元に近い感じをイメージして書いてたので汲み取って頂けてとても嬉しいです(*^^*)リクエストありがとうございます!是非書かせて頂きますね!! (2022年11月14日 9時) (レス) id: 68f958ed6b (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - 思いました! すみません、書きたいこと沢山になってしまい長文失礼致しました。可能でしたらリクエストの方よろしくお願いします! (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)
senkun1003(プロフ) - (センラさんが遠征で居なくて寂しかった時の上着をぎゅってしてるところとかからそういうイメージを持ったので)で、そんな夢主にあまり得意では無いサプライズを計画して1日沢山笑わせて甘々してくれるセンラさんを見て、もっと甘えてええんやでって言われたいなぁと (2022年11月14日 2時) (レス) id: 354fb7ca1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮田 陽菜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年8月3日 5時

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