Another end 3 ページ29
「だからってなんでいなくなるの！」
私がどれだけ心配したと思ってるの
Aに急に腕を引っ張られ、そのまま抱き締められた。
かと思えば、いきなり怒鳴られた。
「…なんで。Aには関係ないでしょ。」
何言ってんの俺。
何言いたくもないこと言ってるの。
むしゃくしゃしたのは本当だし、
わんこにAを取られるのが嫌で嫌で、苦しかったのも本当。
それだけのことで皆に迷惑をかけたのも本当。
「関係なくない！」
「なんで！？俺は、俺は…っ」
Aのことが好きだったの！
勢いに任せてつい言ってしまったこと。
今思えば馬鹿だった。何もかも。
どれだけ面倒くさいの、俺。
もう後戻りはできない。
「わ、私だってっ…」
凛月のこと好きだし！
「え…」
絶対、絶対嫌われるって
好きって言っちゃったとき思ったのに
なんでAはそんなこと言うんだろう。
真っ赤な顔でそう言った彼女が、
可愛くて、愛しくて
「っ…Aのばか。ばかっ…」
どんどん涙が溢れてくる。
「り、凛月！泣かないでって」
頭を撫でるAの手が久しぶりで、さらに泣きたくなってくる。
その手を掴んで引き寄せ、
彼女の柔らかな唇に噛みついた。
「心配かけてごめん、ありがと」
彼女がとても幸せそうに笑った気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 515人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
popona(プロフ) - 国見☆凛月さん» 本当ですか！！ありがとうございます！！番外編まで付き合っていただいて…（；＿；）！ (2016年11月16日 12時) (
レス) id: 2e8df6f6fe (このIDを非表示/違反報告)
国見☆凛月 - わんこ可愛い〜!!!!!もちろん凜月も!!!!番外編良かったです!!!!光も可愛い〜!!! (2016年11月1日 21時) (レス) id: eaf91ea410 (このIDを非表示/違反報告)
popona(プロフ) - 朱音@薫さん» いえ！そんな…！指摘されることはありがたいですし、嬉しいので！ (2016年7月27日 18時) (レス) id: 449e234926 (このIDを非表示/違反報告)
朱音@薫(プロフ) - poponaさん» ああ、なるほど。それならわんこの方がいいですね！なんだか上から目線の指摘ですみませんでしたm(_ _)m (2016年7月27日 11時) (レス) id: fa2842b73c (このIDを非表示/違反報告)
popona(プロフ) - 朱音@薫さん» すみません、やっぱり「わんこ」でいきます。あそこでコーギーっていうのも違和感あるなーと思い…夢主ちゃんの言う、『わんこ』が好きなんでしょ？ということにしました！ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 2e8df6f6fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：popona | 作成日時：2016年4月9日 14時
