鬼さん二十二人 ページ24
[大丈夫か?]
[近藤……あぁ、平気だよ…軽い捻挫。]
[痛かったら言うんだぞ?]
[平気だ……近藤…お前下の名前は?]
[俺は勲だ。]
[じゃあいさだな。]
近藤って呼びにくいんだよ。
[いさ……?まぁいいが…。]
それから3日が経ち…総坊が道場に来なかった。
[トシ…少し見に行ってくれ。]
[分かりました……。]
トシが見に行って少しすると総坊を引きずって来た。
[は、いや何引きずってんの!?総坊!]
[A兄さん!土方のヤローが俺を引き摺るんです!]
[トシ…年下を引き摺るな、総坊はなんで来なかったんだ?]
[土方のヤローがウザかったからです……。]
おいおい……ウザかったからってなァ…。
[そうか……じゃあ俺と一緒に練習するか?]
[する!します!]
[じゃあやろうか……手合わせからな。]
[[宜しくお願いします。]]
カン……カン…。
木刀の音がなり、声が聞こえる……。
[強い……勝てなぁーい!]
[ほら休むな総坊……体力付かねぇぞ?]
[休ませて下さいー!]
[ははっ!休憩な……。]
総坊が休憩している間俺はアクロバットをしてみたりする……。
バク転を決めて見たり…バク宙にして見たり……。
[A兄さん!それどうするのですか!?]
[んあ?バク宙か?]
[手を付かずに回る奴です!]
[あぁ、脚に力入れて……後ろに飛ぶだけ…。]
タンッ!
[ほれ、こんな感じだ……。]
総坊はキラキラしながらこちらを見ている…。
[それは僕にも出来ますか!?]
[あぁ、出来る…が危ねぇぞ?失敗すると痛てぇし。]
[痛たいのですか!……でもやってみたいです!]
[総坊がもう少し大きくなったらな。]
[えぇー!?]
それからみつばさんと仲良くなり、この道場を出て行く事になった……俺はみんなより一足先に道場を出て江戸へ来ている……。
[銀時達に会うために……攘夷志士だったし…追われてねぇといいけど。]
[A……。]
[朧兄さん……銀時達無事なのか?]
[あぁ、銀時は首を跳ねられそうになったが逃がしてもらって無事だ……高杉や桂は政府に追われている身だ……松陽さんは教師になっている。]
[そっか……朧兄さんは奈落に居るのか?]
[あぁ、だが…いつか一緒に暮らしたいなAと……。]
[そうだなァ……暮らせると良いが…松陽さんが許さなそうだ…。]
そう言って苦笑いを零すと朧兄さんもため息を着いた。
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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時