ツンデレくんと家政婦ちゃん【青】

こうしょうせいりつ ページ7

「ころんさんって、凄いんですね・・・」

「え？ほんと？」

ころんさんの頬が少し緩む。この人成人してるよね？

「バカにされるかと思った。引きこもってただの陰キャ生活してるって」

「いやしませんよ！」

わたしってそんな人を見下すような人間に見えるのかしら。わたしのイメージって一体。

「で？どうかな、家政婦？」

あ。

「いやー、ど、どうでしょう」

わたしがころんさんから目を逸らすと、急にころんさんの声色が変わった。

「Aちゃん・・・。僕ね・・・去年10キロ痩せたんだぁ・・・」

「ええっ！？」

嘘でしょ！？

「だ、ダイエットですか？」

「ううん・・・。去年、すとぷりのライブツアーがあって、めっちゃ忙しくて・・・。僕毎日動画とかも投稿してるから、ご飯食べる余裕なくて、」

わたしはごくりと息を飲む。

「毎日１食とかで、気づいたらガリガリに・・・」

いや嘘でしょ。

わたしはさっき焦ってびっくりしたけど、冷静に考えてこれくらいの体型で10キロ痩せたら多分死んでる。

さすがに、ありえん10キロは。嘘つくの下手か。

ころんさんをじとっと見ると、ころんさんはあははと誤魔化す。バレバレ・・・。

「あの、ころんさん嘘は・・・」

「あれぇ〜？そう言えば、Aちゃんって元カレと同棲してるんじゃなかったっけ〜？」

急にころんさんが余裕たっぷりの顔で聞いてきた。

「あ」

「もう振られたんでしょ？1から部屋探すのきつくない？」

そ、そうだった・・・。

「家政婦やってくれるなら、給料なしのかわりに家賃タダだよ？」

「やります」

わたし、即答。

給料なしだけど、家賃タダは、最高じゃん！

まんまと引っかかってしまった。

ころんさんがニヤリと笑う。

「交渉成立！」

向かい合って、握手した。



こうして、わたしの家政婦生活が始まった。




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過去最高299位ありがとうございます・・・。
なんか自分でも納得した文章が書けなくてぴえんぴえんでしたが、
みなさんのおかげでまた頑張れそうです！
これからも、「ツンデレくんと家政婦ちゃん」よろしくお願いいたします！
(タイトルも気に入ってなくて変わるかもです・・・)

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