ツンデレくんと家政婦ちゃん【青】

こんびに ページ8

朝になった。

スマホのアラームをたんっと止める。

わたしはあれから、ころんさんの家政婦として毎日働いている。

家は、元カレがいない間に合鍵で入って荷物を、まとめて出た。会ったら気まづいし。

それに・・・。また好きになっちゃいそうで。

今だって完全に吹っ切れたわけじゃないし。顔見たら泣きそう。

それからわたしはころんさんの家に住んでいる。

付き合ってもいないのに男女で、同じ家なのはどうかと自分でも思うけどわたしは家政婦。ころんさんは雇い主。変なことしないってころんさんも約束してくれたし。

わたしは家政婦として、あれから立派に、仕事をこなしている。

いつもころんさんより早めに起きて、朝食の準備をしている。(ちなみにわたしは小さめの自分の部屋もらった。マンションにしては全体的に広めだし、結構お金持ちなのかな・・・)

「あれっ、全然ない！」

冷蔵庫を開けると、ほぼ何もなかった。

買い物最近行ってなかったからな・・・。どうしよう。

「コンビニ行くか」

このマンションは便利な事に、1階にコンビニがある。

困った時はそこを使う。

「いってきまーす・・・」

ころんさんはまだ寝ているので、起こさないようにそっと言った。

すると。

「うーん・・・。どこ行くの・・・？」

ころんさんが起きてしまった。

「あ、すみません！起きちゃいました？」

「あー、大丈夫。」

ころんさんは目をこすりながら上半身を起こした。

「ちょっと朝食の材料買いに行くだけです〜。ころんさん、まだ、寝ててください！」

「あーちょっと、待って」

すると、ころんさんが起きてもぞもぞと上着を着始めた。え、え、え。

「僕も行く」

「いや、いいですよ！まだ早いし。ゆっくり、寝ててください」

「いーのいーの。もう、目覚めちゃったし〜」

僕もコンビニ行きたかったんだよねぇ。ところんさんは笑う。

優しいなぁ・・・。

「あ、ありがとうございます」

「んー」

ころんさんの寝癖がぴょこっと縦にはねた。

今日も相変わらず可愛いうちの雇い主さんだ。

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