にじゅうよん ページ26
零さんがいたレッスン室を後にし、隣のレッスン室へ移動した。
レッスン室に入るなり
「あ、柊さん……」
メンバーの1人が私に気付いた
『お疲れ様です。すいません…私のせいでご迷惑を…』
「いや…!!というか、朔間零と知り合いなんですか?」
『えっと…………』
ここで知り合いですなんて言ったら、、
朔間零と知り合いだからすごい人なんだとか思われそう…
知り合いでじゃなくて個人で評価されたいんだけど、
今更そんなの無理だろうけどさ。
とりあえずここは上手くはぐらかして……
「さっき朔間零が来て、Aを少し借りるぞい とか言ってたから……」
あ、もう逃げれないやないかい!!
『まぁ……顔見知り程度です…』
「え、?けど
"Aは昔からダンスがずば抜けて上手かったのじゃが…それを見たワンコがプロデュースして欲しいと吠えておってのぉ……。見たことあるじゃろ?技術もさながら、表情まで完璧……我輩も見る度に惚れ惚れしておったのぉ"
とか言ってたけど……」
……何言ってんのあの人?
え?あほ?アホだよね?
なるべく目立ちたくないのに何してんの?
『あっ……はは、、、まぁちょっと……はい……』
この会話を聞いていた別のメンバーも会話に入ってきて
「でも俺ら、柊さんのダンス見たことないから
朔間零に、俺ら見たことないんですけど……そんなに凄いんすか?って聞いたもんな?」
ん?まて。
いつも渡してた振り付けの踊ってたの、、
私だって気付いてなかったの?
『あの…いつも渡してる振り付けのDVD、、あれ踊ってるの私ですよ?』
「「「「は!?」」」」
話に混ざっていなかった他の2人も一緒になって大きな声で叫ぶ
『っ……!?びっくりした……』
「いや、、え!?あれプロとかじゃないの!?」
『プロにお願いするほど資金ないですよ?』
「ってことは振り付けも全部考えてたの!?」
『はい…素人なので変で申し訳ないんですけど…』
「全然変じゃないし!!!え、なに!?ダンス習ってたの?」
『習ってた……って訳じゃないんですけど、、まぁ軽くやってました。』
「ど、独学ってこと…?すごすぎだろ……」
なんかすごく賞賛されて照れくさくなってきた……
『と、とりあえず!私の話はどうでも良くて!!
レッスン!レッスンしましょう!!』
手を叩き、気持ちを切り替えるよう促す。
いつもとは違う感じでレッスンがスタートした。
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noppi(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2022年5月20日 13時) (レス) @page21 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
しらすごはん。(プロフ) - 乙狩くんとの追いかけっこ想像してにやにやしちゃいました´・ᴗ・`このお話を考えてくれてありがとうございます!これからの展開楽しみにしてます! (2022年5月5日 10時) (レス) @page20 id: cbc564f1ca (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - これからも楽しみにしてます (2022年4月22日 7時) (レス) @page18 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 更新ありがとうございます!更新楽しみです! (2022年4月17日 1時) (レス) @page16 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白かったです!いつも読まていただいております(●´ω`●)これからの展開が楽しみです(*‘ω‘ *) (2022年4月6日 16時) (レス) @page12 id: 91edffca38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:旋菜 | 作成日時:2022年3月21日 0時