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貴方.
『すみません、送ってもらっちゃって……』
「いや、こんな時間に一人で帰す訳にはいかないからな。それと、所長の大事な妹だ」
『……ふふ、本当にお姉ちゃんのことが好きなんですね、お義兄さんは』
そう言うと、彼は整った顔を耳まで赤くして、「大人をからかうな」とそっぽを向いてしまう。
お姉ちゃんがこういう人を好きになるとは思ってなかったから意外だったけれど、意外に可愛い人なんだな。
「ありがとうございました」とヘルメットを渡すと、お義兄さんは「風邪引くなよ」と言って帰って行った。……案外過保護?
『ただいま〜……あれ?』
事務所の中に入ると、普段なら翔ちゃんがいるはずの部屋は誰もいなくて、おまけに電気さえついていなかった。おかしいな、と思って辺りを見渡すけれど、何も見えない。
手探りでスイッチを探し出して、それを控えめに押すと、「誕生日おめでとー!」と私の前に飛び出てくるのは、見慣れた二人。
『び、びっくりした……!』
「ははっ、いい顔だな。」
「ほんとに。」
『え、二人とも私の誕生日知ってたの?』
「おう、当たり前だろ」
「まあ、まだ少し早いんだけどな」と呟いた翔ちゃんは、「少し待ってろ」と私とフィリップくんを置いて、他の部屋へ行ってしまった。
『どういうこと……?』
「まあまあ。座ってゆっくりしててよ」
『うん……分かった、』
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キングミカン(プロフ) - 星原さん» 返信いていただきありがとうございます!シチュエーションですか…やっぱり、夢主が翔太郎とずっと話してて、それにフィリップが嫉妬する…とかですかね?なんか王道すぎてすみません。 (2019年1月29日 21時) (レス) id: c925d19d2b (このIDを非表示/違反報告)
星原(プロフ) - キングミカンさん» 初めまして!ありがとうございます!リクエスト嬉しいです(^_^)シチュエーションを細かく説明してもらえたらありがたいです! (2019年1月29日 20時) (レス) id: 7b61f158ca (このIDを非表示/違反報告)
キングミカン(プロフ) - 初めまして!この作品を楽しく読ませていただきました!夢主ちゃんとフィリップのど飴舐めてるから短編集みたいなのが見たいです!無理言ってすみません。無視してくださっても構いません。ですが、出来れば見たいです!お願いします! (2019年1月29日 19時) (レス) id: c925d19d2b (このIDを非表示/違反報告)
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