君の反応が知りたくて。[ジョジョ短編集]

リク☆ フーゴに、お姫様抱っこしてみた。1 ページ19

私は天井を見上げ、大きなため息をついた。

本を読んでいるのだが、電気がチカチカしていて読みにくい。
どうでもいいことかもしれないが、イライラするし、何より読書の邪魔だ。

「変えないと駄目かな〜。でも私背が低いからなぁ…。」

私はぽつりと独り言を呟いた。

「ああ、確かにそうですね。僕がやりますよ。電球変えるの。」

私の独り言を聞いていたのか、フーゴが新聞を見るのをやめて顔を上げた。
確かに彼の身長なら電球を変えられそうだ。

「ありがとう。脚立持ってくるね。」

フーゴに例を言い、私は席を立った。

「あっ！待って！…僕も一緒に行きますよ。……彼氏、ですしね。」

歩きだそうとした時、後ろからフーゴの声がした。
私はふっと笑って、じゃあ一緒に行こうとフーゴの手を取った。

………

「ゆ、揺らさないでくださいよA…！」

「そ、そんな事しないよ！」

今、フーゴは脚立の上に立っている。
怖い。下から見ていてとても不安だ。
しかも、他の皆はまだ寝ているか仕事をしているかで私とフーゴ以外誰もいない。
もしも彼が落ちてきたらどうしよう…。

「よし、できた……あっ 」

古い電球を取り変えることができたフーゴが、私がいる方向に勢いよく振り向いた。
彼が あっと声を上げた時には、もう遅かった。

あ、落ちる。

……私はいつの間にか彼を受け止めていた。




まさかのお姫様抱っこで。

リク☆ フーゴに、お姫様抱っこしてみた。2→←あけましておめでとうございます！ (作者から

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康穂

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