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Aが大広間から出ていったすぐのこと
｢君がいつまでもそんな感じだからボルベール行っちゃったぞ｣
｢確か4限の前からだよね、シリウスがよそよそしくなったの｣
｢何かあったの？｣
シリウスは口を開きかけては閉じて考える動作を繰り返す
｢私見たよ？ブラック３限終わりにハッフルパフ生に告白されてたでしょ｣
｢！？な、なんで｣
ララの発言に一同はﾊﾞｯとシリウスを見る
｢確かお昼に呼ばれてたはずなのにずっと大広間にいたな｣
｢その時何か言われたの？｣
質問攻めされて渋々シリウスは口を動かした
｢俺って……その、ボルベールと話してる時嬉しそうにしてるか？｣
｢｢……え｣｣
予想していなかった質問に誰も返答することが出来なかった
｢そんな目で見るな。だから言いたくなかったんだよ｣
｢君ってどこまでピュアボーイなんだい？｣
｢喧嘩売ってんのか？｣
ジェームズの呆れた声にシリウスは顔をﾑｯとさせる
｢何をどう言われたのか分からないけどその子の言ったことはきっと正しいと思うよ。そもそも貴方私たちと話してる時とAと話してる時表情が全然違うもの｣
ミーシアの一言にシリウスは固まってしまう
｢相棒よ、今日の朝質問したことを覚えてるかい？｣
｢……あぁ｣
｢その返答、もう一度聞いても？｣
｢……分かんねぇよ｣
苦虫を噛み潰したように顔を歪めて俯くシリウス
｢何をポッターが聞いたのかは知らないけど質問を変えましょう。今Aはスリザリン生に呼び出されて中庭にいるわ｣
リリーの言葉にシリウスの肩が僅かばかり反応する
｢Aはとっても優しいから寮を気にしないでしょうし、もしかしたら｣
"付き合うことになるかもしれない"
今度は顔を上げてリリーの目と目を合わせる
｢ブラック、貴方と今まで通り話すことは無くなるかもしれないし一緒に行動することも減るかもしれない。Aは他の人の彼女になるのよ。それでもいいの？｣
一瞬の沈黙の後ｶﾞﾀｯと音を立てて立ち上がるとまっすぐ中庭の方へ走って行った
｢さすが愛しのリリー！｣
｢これでやっとシリウスは自分の気持ちに気づけたのかな｣
｢さぁ、どうだろう｣
何事も無かったかのように食事を再開する6人だが心做しか彼らの顔には笑みが浮かんでいた
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るあ - 以外と詳しいんだ、ジェームズ (2022年8月1日 12時) (
レス) @page19 id: 4d1d341eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ x他1人 | 作成日時：2020年3月17日 0時
