瞳の奥に映るもの【シリウス･ブラック】 (ページ30)

今日:23 hit、昨日:30 hit、合計:206,618 hit

・〇ページ30

"ﾊﾞｷｯ"という音と共に強く握られていた腕が開放される

今にも顔と顔がくっつきそうになった時目の前の男の子が吹っ飛んだ

そう、文字通り飛んで行ったのだ

シ｢ボルベール！！大丈夫か！？｣

『ｼ、シリウス……なんで』

息を切らしているということは全速力で来てくれたのだろう

シリウスはどこも怪我していないか全身をチェックする

あまりのことに腰が抜け

安心して涙がボロボロと流れる

シ｢何もされてないか？怖かったよな……おい、いつまで伸びてんだよ｣

頭をﾎﾟﾝｯと撫でられより安心して頷く

シリウスの顔も優しく微笑んで男の子の方を向く

その横顔は怒りに満ち溢れていた

｢ｯた……僕にこんなことして許されｯ……ブ、ブラック！？なんでお前が！｣

シ｢てめぇボルベールに変なことしてねぇだろうな？｣

｢し、してない！！僕の告白を断るから怖がらせようとしただけだ！｣

胸ぐらを掴んで拳を振り上げる

『シリウス、私は本当に何もされてないから！』

Aの声にﾋﾟﾀｯと動きを止める

リリ｢A！｣

ジェ｢シリウス！君何をしているんだ！？｣

2人の帰りが遅いのが気になったのかリリー達がやってきた

『ぁ、みんな』

ジェームズとリーマスがシリウスを掴んでスリザリン生から離れさせる

シ｢……ﾁｯ、２度とボルベールに近づくな。次はねぇからな｣

｢ﾋｯ、｣

シリウスの鋭い眼差しに怯えながら走り去っていく

ラ｢A、立てる？｣

『うん、ありがとう』

ミ｢私達も甘かった、行かせなければこんなことにならなかったのにごめんね｣

『ううん、私が悪いの。もっと警戒してれば良かった。シリウスが来てくれなかったらって思ったら……』

シ｢ボルベール｣

『!シリウス、本当に、ありがとう』

シ｢お前が無事なら良かった｣

そう言って頭を優しく撫でられる

スリザリン生に触れられた時は気持ちが悪かったのにシリウスに触れられるとむしろ心が温まる

リ｢ここは冷えるし談話室に行こう。｣

──────────────────
お、お星様が黄色になっている……

ありがとうございますヽ(；▽；)ノ