・クディッチ ページ20
ロンドンの冬は寒い
授業へ向かうために移動する生徒たちの姿はまるで羽毛に包まれたふくろうの様だ
｢うぅ、この寒さ何とかならないの｣
｢Aったら、私たちより着込んでるのに寒いの？｣
｢私の耳あても貸してあげよーか？｣
｢それじゃあララが寒くなるんじゃない？｣
｢私はこれくらいならまだ大丈夫さ！｣
大広間から魔法薬学の教室である地下牢は遠く中庭を通らなくてはいけない
昼食の後ということもあり時間には余裕があるが真面目なリリーが急かすため他3人も早めに教室へ向かうことにしたのだ
｢リリー！そんなに急がなくても授業までは時間があるよ｣
｢あらジェームズ。そう言ってこの間遅れてきた人は誰かしら｣
｢ｸﾞｯ｣
突然後ろから声をかけられ振り向くとニコニコしたジェームズとお腹を抱えて爆笑するシリウスの姿
｢ﾌﾊｯ、ボルベール、おまっ、なんだその格好…ｯ｣
｢ちょっとそんなに笑わないでよ！寒いんだもの仕方ないでしょう！それより貴方達ふたりは薄着で寒くないの？｣
確かにAの姿は他の生徒よりも着込んでいるためよりふくろうに近い姿になっている
｢僕達クディッチ選手の選抜試験をやりに行ってたんだよ！｣
｢だからお昼はいなかったのね｣
今にも雪が降りそうな冷気などお構い無しのジェームズとシリウスはマフラーもしないでローブを羽織っているだけの姿
｢僕達絶対に選手に選ばれるよ！｣
｢あれは楽勝だったな｣
自信満々な2人は今にも試験の様子を語りだしそうだ
｢ちなみに2人はどこのポジションにつきたいの？｣
｢もちろんシーカーさ！｣
｢俺はチェイサー｣
｢あら意外。ブラックもシーカーになりたいのだと思ってたわ｣
｢ただスニッチ追いかけるだけより点決める方が楽しいだろ｣
｢それ僕のこと貶してる？｣
｢リリー、A、私たち先に教室行ってもいい？早く温まりたいんだけど｣
｢あ、そうね。私達も行くわ。2人とも遅れて減点されないでよ｣
｢じゃあまた後でね｣
・
後日、ジェームズとシリウスはクディッチの選手に選ばれた
｢2人のこと応援するわ！｣
｢応援しすぎて落っこちんなよ｣
｢ﾅｯ！落ちるわけないでしょう！！｣
｢まぁそうだな。お前の身長じゃ柵から顔を出すので精一杯か｣
悪戯をし終わった後のような顔でAを見下ろし怒られる前にジェームズの元へ走っていった
｢〜シリウス！！｣
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るあ - 以外と詳しいんだ、ジェームズ (2022年8月1日 12時) (
レス) @page19 id: 4d1d341eea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ x他1人 | 作成日時：2020年3月17日 0時
