【文スト】素敵帽子の溺愛する彼女は最強無敵の電撃姫

電撃×40 ページ42

中也の方に外套を掛けてあげれば、額に落ちる口付け。


中也がふと眉をピクリと動かし、まさか…と太宰に向き替える


「ってことは、2番目の目的は俺に今の最悪の選択をさせること！むしろ手前が俺に嫌がらせをする為に待っていたって事か。」


「久しぶりの再会なんだ、これくらいの仕込みは当然だよ」


「死なす。コイツ絶対いつか死なす。」


頭に怒りマークを浮かべる中也。


「ところで、鎖を壊し私を解放したのは君だよねぇ。私がこのまま逃げたら君が逃亡幇助の疑いをかけられるよ？」


体をクネクネとさせて楽しそうに解説する太宰。

「っ手前！」


「君がいう事を聞くなら、探偵社の誰かが助けに来た風に偽装してあげてもいい。」


「それを信じろってかァ⁈」


「私はこういう取引で嘘はつかない。知ってると思うけど。」


いきなり真剣なマフィア時代と同じ目をする太宰。

(コイツは本当にコロコロ表情が変わるなぁ


「手前、のぞみは何だよ」


「さっき言ったよ、」

『二階の通信保管所や。』


「A⁉」


『やぁっと、半年ぶりに帰って来たっちゅうに、いつまであてをほっぽっとくつもりや！』


ムスッとした表情で中也にナイフを投げ渡す

「いや、その、悪かった」


中也はナイフをしまい、あてのご機嫌を取ろうてワテワテする。

電撃×41→←電撃×39

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