【文スト】素敵帽子の溺愛する彼女は最強無敵の電撃姫

電撃×41 ページ43

「用を済ませてさっさと消えろ、タコ」


あての手を取り踵を返す。中也に体を寄せ付いて行く。


「そりゃどうも、でも一つ訂正。今の私は美女との心中が夢なんで、君に殺されても毛ほども嬉しくない。悪いけど」


「あっそ。じゃ今度自◯希望の美人探しといてやるよ」


『それならここにあるで？中也、何勝手にネットで女探しなんてやろうとしてるん？』


一枚のメモ用紙を後ろに飛ばす。


太宰はそれを拾うと目を輝かせる。


「ありがとうA！それにしても、本当に綺麗になったねA、まさに輝かんばかりだ。」

優しく微笑んでいる太宰


『そらおおきに。』


「言っとくがな太宰、二度目はねぇぞ」


「違うちがーう、なんかワースレテナーイカナー？」


グッと苦虫を噛んだ様な顔をし膝をくっつけ振り返る。


「二度目はなくってよぉ！」


瞬時に出した携帯で動画に収める。


「おいA、それ消しやがれ！」

『嫌や、』


データを永久保存し、携帯を胸元にしまい歩いて行けば、走り寄ってくる中也、私の肩を抱きしめ歩いて行く。


『せやせや、太宰。まだ死んで貰っては困るで？中也との結婚式、まだ挙げられてないんやから』


「な、コイツを呼ぶ気か！」


「えー中也の幸せそうな顔なんて見たくないんだけど…」


その言葉を背にコロコロと笑って地下牢を出て言った。

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