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襲撃 ページ9

善逸と行動を共にしてからかなりの時間が経過した。



既に日は傾き始めており、鬼が活動を開始するのも時間の問題だろう。



あれから善逸と色々な話をし、彼の事をいくつか知ることが出来た。



まず彼は耳がとてもいいという事。どうやらこの山に入っていった人の音を聞き分けることが出来るらしい。

鬼の音も聞き分けることが出来るので、これまで極力鬼と出会わないように立ち回っていたらしかった。



「でもさ、鬼は俺のこと狙ってるわけだからどんなに逃げてもどこかで必ず遭遇しちゃうんだよね…生きてる人もかなり減ったし少なくなった分一人に寄ってくる鬼の数が増えるんだ。だから今夜からはほんとに危険になってくると思うよ…」


げんなりとした様子の善逸が言った。

でも今夜は君が守ってくれるもんね!と途端に顔を綻ばせる。


「守ると言っても私だって強いわけじゃないしこれは試験なんだから善逸も頑張ってよ?」



「でも俺めちゃくちゃ弱いんだよ〜…









……っ!!Aちゃんっ!!!!!」




善逸がAの腕を強く引いた。瞬間、Aの頬を何かが掠める。


チリッとした痛みが頬に走った。



「危なかった…善逸、腕引いてくれてありがとう!にしても一体どこから…?」



「分かんないけどとにかく早く逃げよう!!!無理に相手してわざわざ怪我することないって!!!鬼が来る前に早く…!!!」









「もう遅いんだよなあ」






「っ!!?」



背後から声が聞こえた。背筋がぞっと冷えるようなおぞましい声。鬼だ。



「ぎゃあああああ!!!!全然音しなかったじゃんなんでそんな近くにいんの!!!!?やばいってやばいやばいAちゃん助けてええええ!!!!!」



「ちょっと善逸うるさい黙ってて!!!」



Aの後ろに縋り付いて叫ぶ善逸を小突きながら、前方を睨み付ける。


鬼は余裕の窺える気持ち悪い笑顔でこちらを見ていた。



(やばい…!この鬼はやばい…!色がおかしい!こんな気持ち悪い色初めて見た!恐らくかなりの数の人を喰ってる…!!少しでも気を抜いたら善逸諸共死ぬ……!!!)



刀を構えたまま相手の出方を窺う。



迂闊に突っ込めば反撃を食らいかねない。




「おや、君は様子見かい?じゃあこちらから行かせてもらおうか」



愉しそうな鬼を睨みながら、Aは刀を構え直した。

絶対絶命→←仲間



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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希乃(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!現在続きを執筆中ですのでしばしお待ちを…! (2019年5月20日 7時) (レス) id: 2c5a503106 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とっても面白いです!続きも楽しみにしています! (2019年5月18日 23時) (レス) id: f66f75f695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:希乃 | 作成日時:2019年5月13日 16時

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