第十六話 ページ17
本人曰く、階級換算で二級以上の差があれば降伏を省きほぼ無条件で取り込むことができ、下級呪霊だけでなく一級・特級の強力な呪霊も使役可能だという。
「あ、じゃあ一石二鳥ですね！ 自分の叔母のように困ってる人も助けられるし、夏油さんの武器も増えるし」
「そうなるね。よかったら見せてあげようか？」
「はい、是非……あ、ちょっと待ってください。呪霊ってどんな味なんですか？」
「うーん……身近な物で例えたら、雑巾の味かな」
「すみませんやっぱいいです」
自分の好奇心のためだけにそんなものを飲み込ませたくはないので慌てて止めると、なぜか夏油は笑い出した。
「君、友達多いでしょ」
「え！？ いや、いやいや全然。年の離れた親友は一人いるけど、学校じゃそこまで仲良い子はいないです」
「そう？ 意外だなぁ。Aって、なんか皆に好かれてそうだからさ」
「初めて言われました」
別に嫌われているわけではないが、好かれているわけでもない。それはそうだ。人を惹きつける才能は皆無、チームを組めば必ず足を引っ張る存在。
「でも学校の外には友達がいるんだね。よかったよ」
「はい、
それにしても、彼が自分のことを気にかけているのがAには意外だった。『皆に好かれてそう』と言われた時はどうしようもなく嬉しかった。
「すみません、お忙しいところ呼び止めてしまって」
「いや、気にしなくていいよ。暇だし」
――暇なんかい。
「そうだ、ちょっと気になってたんだけど……君の学校って呪術師の子がいるよね」
何気ない問いにAは心臓が跳ねた。目の前にいますよ、と思ったがもしかしたら自分のことではないかもしれない。
「担任の先生を襲った、とかで話題になってるんだ」
――あ、間違いなく自分です。
「あー、ネットニュースとかにもなってたみたいですね」
そう言いながらスマホを取り出した時、ちょうどクラスのグループラインの通知が来たので開いてみる。すると、
千佳 : 伊野と宮井を呪ったの、美絵だったりする？
美絵 : え！？ 何で分かったの？
「は！？」
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闍弥嵩 李(プロフ) - 猫かぶりさん» ありがとうございます！ いやほんと、ななみん背高いし紳士だし実は優しいし最高ですよね！ 芥見先生が『選ぶなら七海にしておけ』と勧める気持ちが分かります！ (2021年6月1日 16時) (
レス) id: 425bc70507 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 推しLOVEさん» ありがとうございます！ 頑張りますね！ (2021年6月1日 16時) (レス) id: 425bc70507 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶり - 続きがとても楽しみです！そしてななみん背高いぃぃぃ!!! (2021年5月30日 23時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
推しLOVE - すっごく面白いです！頑張ってくださいね！ (2021年5月23日 19時) (レス) id: 5790125387 (このIDを非表示/違反報告)
闍弥嵩 李(プロフ) - 花笠さん» ありがとうございます！ (2021年4月17日 15時) (レス) id: 1dd78312f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闍弥嵩 李 | 作成日時：2021年2月15日 17時
