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貴『兄さん……』
とある一室…Aは静かにそう呟いた。
Aが手を握って心配そうに見るその先には静かに寝息を立てているサスケの姿がいた。
大蛇丸との接触の後。カカシの後ろを大人しくついていくと暗部の付いている部屋へとついた。
その部屋には奥にベッドが二つ設置されているだけの質素な場所だった。
カカシはサスケをそのベッドの片方へ寝かせるとAの方に振り返ってマスク越しに言った。
カカシ「俺は一旦試合を確認しに戻るけどAはここで休みなよ。呪印の封印とか色々あってつかれたでしょ?それに暗部が付いているから安全だよ。」
貴『……わかりました。では後で試合の報告だけ聞いてもいいですか?』
カカシ「あぁ、わかったよ。じゃ!ちゃんと休んどいてね。」
片手を上げて出て行くカカシを見送ってからずっと、Aはサスケのベッドの隣で地べたにに座ってサスケの手を握っていた。
貴『………』
しばらくサスケの顔を見ていたがなんとなく恥ずかしく感じてベッドに顔を埋める。
目の前が暗くなると嫌でも考えごとをしてしまうのは考えものだ。
貴『(そういえば…兄さんの事を思い出してからこうやってゆっくり考える時間は無かったな…
大蛇丸さんの言葉が引き金になってサスケ兄さんの事を思い出したのなら…まだ残っている記憶も、何かしらの形で思い出すかもしれない…それには…)』
そこまで考えたところでAは眉を寄せる。
貴『(……大蛇丸さんの言った言葉が気になる…[そういえばAちゃん…秘密を知りたいんでしょう?私の所へ来たら教えてあげるわ……]か…どう考えても罠としか思えない……
でも大蛇丸は私の刀…騒速の剣のことや私自身ですら知らなかった、私がうちはだということも知っていた…あの言葉はあながち嘘ではないのかもしれないな……)』
考えているうちに少しずつ眠気が襲ってくる。
Aは右手の数年ぶりのこの懐かしい温もりに身を委ねるようにして眠りに落ちた。
………………
ガッシャーン!
貴『!』
Aは耳に響くようなガラスの割れる音に目が覚める。周りには血の匂いが漂っていて急いで周りをみると三人の暗部達が地面に横たわっていた。
そう驚きもせずに音の下窓の方向を見てみると、大きく割れた窓のところでカカシが下を厳しい様子で見ていた。
すぐに敵だと察知してカカシの元へ向かう。
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彗流(プロフ) - カオリさん» 本当ですね…全然気がつきませんでした!修正はしていくつもりですが、流石にこの量全てを把握しているわけでは無いのでゆっくりとなおしていきます。教えてくださりありがとうございました! (2020年1月20日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - チラリとみたが全部チラシになってますよ (2020年1月20日 22時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2019年6月18日 16時