世話を焼きたくなるあの子は陰キャで引き籠りでコミュ症です ２！

引き籠りと水飴 ページ13

『やはり思った以上に早く着いてしまいましたね・・・』

レオ「そっそうだな・・・」

『とりあえずっValkyrieのライブ会場を見ておきましょう』

てかAって敬語だよな、それくらい距離があるってことか
シュウやオバチャン、ソラには敬語はずしてたし、まだ俺には距離があるっぽい
そういうことばかり考えたくはないけれど、考えてしまう

浮かれるなって自分にくぎを刺しているみたいで

『月永くん？どうしたんですか？』

Aが心配そうにこちらを見ている

レオ「何でもないぞ！」

つまらない事でAを心配させたくない
折角のお出かけなんだから


『人が多くなってきましたね・・・』

レオ「Valkyrieってすごいな・・・」

芸術的なユニットってだけあってファンの人の服装もValkyrieの衣装に合わせている気がする
Knigthsはどちらかというとそういうものがないからな
せめてユニットカラーに合わせた服といった感じだ

『あ、屋台みたいなものがありますよ・・・！』

レオ「あ、ホントだ」

『ちょっと見てみませんか？』

レオ「そうだな！」


嵐「何となくだけど良い感じじゃない？」

凛月「もう帰りたいんだけど〜？」

司「なんでこう先輩方は心配じゃないのですか！？」

泉「気にならないの？王様がちゃんとエスコートできるかどうか」

凛月「気になるっちゃ気になるけどさー？」

嵐「Aちゃん先輩はきっと事故報告してくると思うのよねェ、ここがこうでこうでした！とか」

凛月「みかりんいるからね〜♪」

泉「はぁ、こんなんだから行けないんだよ。いくら個人主義って言ってもさぁ？」

嵐「だって歩いてるだけなんですもん、歩いている所を見るのはつまらないわ」

凛月「ほんとそれ〜」

司「珍しく凛月先輩と鳴上先輩の意見が合致しているのですけど・・・」


『月永くん、水飴がありますね』

レオ「ホントだな！」

『・・・』

レオ「食べたいのか？」

『う、うん・・・買ってくる・・・月永くんは？』

レオ「うーん、俺も買おうかな！」

『うん！行こう！』

満面の笑みを浮かべるAは可愛い

水飴は色んな種類があった

『ぶどう、りんご、れもん、らむね、なにがいいんでしょうか？』

レオ「う〜ん、Aの好きな色でいいんじゃないか？」

『あ、じゃあめろんにします』

Aは緑色が好きならしい

レオ「Aは緑が好きなんだな」

『あ、えっと・・・』

Aは目を泳がせた

『月永くんの、瞳の色が緑だから、です』

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