【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど① (ページ34)

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緑色と黒色8 ページ34

【萩本side】

今のは…桜太がバスケを辞めてしまった時の記憶だ

“あの人”が言ってたことは…あながち間違いではないかもしれない

けど桜太は…“あの人”とは違うまっすぐなバスケだったから…その言葉に耐えきれずに辞めてしまった

私はなんで…あの時何も言えなかったんだろう

…それは多分、“あの人が正しいと一瞬でも思ってしまったから”

______

なんとか火神君を落ち着かせ、試合を再開した

…のはいいんだけど……

萩本「黒子君が言ってた、“もう一段階上”ってなんだろう…取れる人が限られたパスって言ってたけど…」

飴宮「…“アイツ”が取ってたパスだろ。
伊月先輩の“目”も“つられそう”らしいし、なんとかなるだろ」

“アイツ”って…青峰君のこと…？

飴宮「ちょっと心配なのは火神の足だな…あと2回跳べるって言ったけど」

＿＿＿

火神君が1人で戦っていたさっきと違い、仲間へのパスで得た先制点

そして、第四Q最初の緑間君のシュートを叩いた

51：61……10点差まで追い上げた

＿＿＿

【No side】

高尾「随分期待されてるみてぇじゃん？けど、なんかしよーっても、させねぇけどな。
逃げられねぇぜ？俺の鷹の目(ホークアイ)からは」

死角がないから高尾に視線誘導(ミスディレクション)は通じない

そう思った日向に、鷲の目(イーグルアイ)を持つ伊月は言った

伊月「多分厳密には、全く効かないわけじゃない。高尾の鷹の目(ホークアイ)は、コート全体が見えるほど視野が広い。だから意識を他にそらしても、黒子を視界に捕らえ続けるんだ。
そこで…黒子は、意識を他にそらす前に“逆”の視線誘導(ミスディレクション)を入れた。つまり、自分にひきつけるようにしたんだ」

高尾はハッとして黒子を見る

高尾「(近い…)」

黒子は、高尾の意識を自分に集中させるために、止められてもパスを出し続けた

伊月「狭まった視野なら、今度はそらせられる…！」

そして……

高尾「！！
(嘘だろ！？)」

高尾は黒子を“見失った”

黒子を見失ったが、火神とボールの間に飛び込めば止められる

そう考えた高尾は手を伸ばす……が

黒子「このパスは…加速する！ﾊﾞｼﾝｯ！))」

高尾「！」

火神「ﾊﾞｼｯ！))」

誠凛「「！！」」

高尾「(ボールをぶん殴る！？捕る方も捕る方だ！ホントマジかよ！？)」

跳べるのは2回とわかりながら、緑間を抜いてダンクを決めた