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四十六人目 ページ6

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空虚な宙から水が生まれ、せせらぎを奏でる。




朝の光を反射するそれは、なんともため息が出るほど美しい。




渦巻く水が人の形を作り、友の姿になる。





チラリと王さまを見れば、これ以上なく愛おしそうに渦を見つめている。
彼の生み出す“美”にかかれば、ただの水でさえもあの王さまを黙らせてしまうのだ。







透明な人型に色がついていく。




綺麗な曲線を描く髪は銀色に。


無駄な肉が一切ついていない体は薄橙色に。


着崩して顕になっている左肩には、鱗のような群青色の模様。


胸に巻いている白いさらしは少し崩れている。


肩の模様と同じ群青色の帯で締められた灰色の着物には、鱗のような模様と流水のような線が描かれている。


目元にも施された群青色の模様で、否応にもその目を見つめざるを得なくなる。






彼が瞼を動かし、透き通るような水色の瞳と目が合う。


左耳にだけ付けられた耳飾りが、微かな音を立てた。






泉「……なぁに、『おれだよ』なんて言葉だけでこの俺を呼び出すなんて、図々しいんじゃない?」





芯の通った声。蛇のようなしつこい毒舌も、王さまには全く効いてないみたいだ。






レ「くははっ!あっははははは!セナ、セナ!!これ以上ないくらい綺麗な登場の仕方だな!今世は神様にでもなったのか?高飛車な感じがぴったり!」




レ「おまえが生きている限り、この世で一番綺麗なセナ!
いっつも気難しい顔してるな!でもそんな顔も綺麗!愛してるよ〜☆」




王さまは口を開くとすぐにセッちゃんを褒める。
よくそんなにつらつらと並べられるなと思うほどに。





泉「うるさいなぁ。高飛車って言うのやめてくれる?高潔で高尚な存在って言って。
それより何?こんな辺鄙な場所まで来てさぁ〜……。
用件は?叶えてあげなくもないけどぉ」





同じ地面に立っているはずなのに、遥か上から見下ろされているような感じがする。

やっぱり彼は、神様にぴったりなのかもしれない。



















瀬名泉の服は、『スカウト!夜の階段』の“木陰の蛇”というカードの衣装です。
作者の語彙だけでは表現しきれないので、イメージしにくい方は調べてみてください!
尚、時代背景に合わせるためにキャラの体の色はなるべく日本語表記にしようとしています。知らない色の名前とか出てきたら無視するか調べるかしていただけると嬉しいです。

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設定タグ:あんスタ , 朔間凛月 , 呪い   
作品ジャンル:恋愛
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かお(プロフ) - はじめまして!更新停止は悲しいですが、また更新して下さるのを待っています! (2021年6月26日 11時) (レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月1日 0時

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